今回は皆が『ノエルの秘密』を知る回でしたが、皆優しいからこそ『ノエルに消えてほしくない』気持ちで自主的に分裂してしまいました…
皆仲良くしたいけれども、仲良くなればノエルが消える…辛い選択ですね…
そして最後はノエルが自ら消える発言と、クライマックスに向け一気に物語が動き出しました
天体のメソッド 10話レビュー
キャスト
古宮乃々香:夏川椎菜
水坂柚季:豊崎愛生
椎原こはる:佳村はるか
戸川汐音:小松未可子
戸川汐音:小松未可子
ノエル:水瀬いのり
水坂湊太:石川界人
スタッフ
監督:迫井政行
監督:迫井政行
原案・脚本:久弥直樹
キャラ原案:QP:flapper
キャラデザ・総作監:秋谷有紀恵
キャラデザ・総作監:秋谷有紀恵
アニメ制作:Studio 3Hz
ゲーム会社『Key』のシナリオライターとして『麻枝准』さんと双璧をなした『久弥直樹』さんが『sola』以来の久しぶりにアニメ作品に参加されるということで期待の作品です!
Kanonなどの名作に関わった久弥さんですが、solaも非常に情緒的で良かったですし期待です!
麻枝さん、虚淵さん、田中ロミオさんとゲームシナリオライター出身者がアニメ作品で活躍されていますので久弥さんにも期待です
早速レビューですが、まずはノエル倒れたことで介抱することとなった乃々香ですが、ノエルを円盤の見える乃々香の家に戻すと体調が回復するノエル
やはりノエルは円盤がエネルギー供給源なんですね…これで柚季達は安心します…
皆がノエルを心配して差し入れを持ってくるなど、ノエルが愛されているのが分かります
その後、汐音が転校することとなり、乃々香が問いただしますが…
汐音はもし乃々香と親友に戻ったらノエルが消えてしまうと考え『乃々香と距離を取る』ための転校で、本意ではないことを伝えます…
乃々香も大事ですがノエルも大事な親友…汐音の心の葛藤が続きます…
そして汐音は柚季達に『皆が友人に戻ればノエルが消える』ことを伝えると皆『ノエルのため』にバラバラに…
乃々香への感謝は皆持っていますが、ノエルが消えないためにはこの方法しかない状況…
皆優しいが故に『友達じゃないフリ』をすることに…
そして最後はノエルが自ら『消える』と発言し、皆が再び仲良くなることを希望します
ノエルは自分がいなくなることで皆を仲直りさせようとしますし、皆はノエルの為にバラバラに…
クライマックスに向けて『バラバラになる汐音達』と物語が大きく動いてきました
さて今回は汐音以外の柚季達もノエルの秘密を知ったことで『皆が距離を置く』展開でしたが…
一度集まった仲間を終盤で再びバラバラにして『物語を膨らませる』方式はゲームシナリオライターだった久弥さんの上手さだと思いました
こういうところは虚淵さんも麻枝さんも得意とするゲームシナリオライター独特の『感性』なんだと思いますし、視聴者を飽きさせない展開にしてきますね
そしてこれで10話終了ですが、今後の流れとしては皆との本当の意味での関係修復と、最後に控える『ノエルの立場』が気になります
王道でいえばノエルは『あの花』のめんまや『sola』の四方茉莉のように『消える』んだと思いますが、そこを久弥さんがどういう風にまとめてくるのか興味深いです
ではまた!
おまけ
あと今回の話を見て『Kanon』で久弥さんがシナリオを担当した美坂栞が…
病が治るかどうか聞かれた際に
起こらないから『奇跡』って言うんですよ
という自分の死を達観した答えが返ってきたのが、今回ノエルが『自分が消える』ことに対しての潔さとシンクロしている気がしました
久弥さんのシナリオには『冷静に残酷なこと』をいう場面があるのが特徴的だと思います
だからこそ純粋なキャラに魅力が出てくるんだと思います
あと今回は4,6,7,9話に続き絵コンテに『島津裕行』さんが起用されましたが乃々香や汐音の心情を上手く表していたと思います!さすがですね!
島津さんの絵コンテはキャラの動かし方に『独特なセンス』があって素晴らしいんですよね!今後も期待しています!