感想 : 今回はあいが将棋を続けるための3番勝負でしたが、2連勝後の最後の銀子との勝負は見ていて惹き込まれました
将棋は能力も大事ですが、最後は精神力が強いほうが勝ちますし、最善の手を尽くして戦う姿勢は胸を打ちました
1~2話を軽い感じにして視聴者の敷居を下げて、3話で一気に序盤の山場を持ってくる流れは非常に良かったと思います
『りゅうおうのおしごと!』3話感想
原作者は『のうりん』を書かれていた白鳥士郎さんですが、全く違う分野である将棋を選んだことにまず驚きました
そして竜王というタイトルを選んだのも、若手でもタイトルを取れる名人位と並ぶ頂点だからというのも納得ですし、実際羽生竜王は十九歳で竜王のタイトルを取っている実績もあります
若手棋士を題材としていますし、そういうところでも入りやすいです
のうりんもギャグベースでしたが、農業の踏み込んだ部分も扱うなど、白鳥さんの視点は面白いです
将棋を扱う作品としては『3月のライオン』『ハチワンダイバー』『月下の棋士』『しおんの王』などがありますが、それぞれの作品に共通する『将棋界の厳しさ』をこの作品でも感じましたし…
あいが銀子に追い詰められて、泣きながらも将棋を指し続けるシーンは感情移入しましたし、負けることでさらに強くなりたいという思いが出てくるんですよね
アニメ制作はProject No.9で『ロウきゅーぶ』『天使の3P』を制作していましたが、持ち前のキャラの可愛さを出しながらも、きっちりドラマに仕立ててくるのもさすがです
あとこの作品はほかの作品に比べ『キャラのアップ』が多用されるのも興味深いです
(将棋盤だけ映しても将棋を知らない人には優劣が分かりにくいですし、キャラの表情で優劣をわからせるもの一つの表現手法です)
最終的にはあいは銀子に負けたものの、最後まで諦めない戦いぶりに感銘を受けた八一が改めて『あいを弟子にしたい』とあいの両親を説得し、あいは将棋を続けることができるようになりました
3話にして正式に八一の弟子になったあいの今後の成長が楽しみです
ではまた!
おまけ
正直ラノベ原作だったので、ここまで熱い展開になるとは思っていなかったのでそういう意味でも驚きました
そして将棋は年齢関係なく、まさに実力主義の世界ですし、若手が伸びることで将棋界全体が盛り上がっていきますし、そういう視点でも楽しめそうなアニメです