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【アニメとマーケティング分析3】今のアニメ産業の『ライフサイクル』について考察!(『押井監督』の今のアニメに対する批判を『マーケティング目線』で考えてみました!)

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今回は『アニメとマーケティング分析』についてのお話の3回目です!
 
 
『マーケティング』はアニメの世界に限らず『ビジネスでは重要なファクター』ですので・・・ 
 
 
『このブログならでは』の『マーケティング方式』を考察してみます!
 
 
 
 
 
 
 
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さて、まずは今回『何でこの特集を組んだのか?』の説明ですが・・・
 
 
『Yahoo』のトップページで押井守監督が『今のアニメ』について語っているのを見たからです!
 
 
記事では押井監督としては今のアニメを『先人のコピーのコピーのコピー作品』『オタクの消費財』と語っていましたが・・・
 
 
客観的な『マーケティング分析』の目線では今のアニメはどうなっているのかを過去1.2回と同じように検証してみようと思ったからです!
 
 
 
 
イメージ 1
 
 
 
 
 
 
 
 
 
さて3回目の今回は『製品ライフサイクル』での検証ついてお話しようと思います!
 
 
『製品ライフサイクル』は1、2回目同様普通の企業でも取り入れている『マーケティングの基礎手法』ですが・・・
 
今回もアニメに当てはめてみます! 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
『製品ライフサイクルって何?と思われる方がいるかもしれませんが・・・
 
 
要はアニメで言えば『現在のアニメのライフサイクルがどの位置にいるのか?』を確認し、今後の展開を考えていくとうことです! 
 
 
こうすれば客観的に流れを見ることが出来ます!
 
 
 
 
 
 
 
さてその『ライフサイクル』ですが4つの分類があり・・・
 
図で表すと下記のようになるのですが・・・
 
 
 
イメージ 2
 
 
 
 
 
 
 
その4つの分類それぞれの特徴をピックアップしますと・・・
 
 
1.導入期
 
市場 : 小さい
売上・利益率 : 小さい
強豪 : ほとんどいない
マーケティング目標 : 市場の拡大
マーケティングの重点 : 製品認知
 
 
 
 
2.成長期
 
市場 : 急成長
売上・利益率 : ピーク
強豪 : 増加
マーケティング目標 : 市場浸透
マーケティングの重点 : ブランド
 
 
 
 
 
3.成熟期
 
市場 : 低成長(限られた市場の取り合い)
売上・利益率 : 維持or低下
強豪 : 多い(各社特徴を持った競争)
マーケティング目標 : シェア維持
マーケティングの重点 : 差別化
 
 
 
4.衰退期
 
市場 : 低下
売上・利益率 : 低下
強豪 : 減少
マーケティング目標 : 生産性の確保
マーケティングの重点 : ライン縮小・マニア確保
 
 
 
 
 
というのが特徴なのですが・・・先にお話しました『今のアニメ産業』を4つの分類に照らし合わせますと
 
『今のアニメ産業』は『3.成熟期』にいるのではないかと思います
 
 
そして『押井監督』が『攻殻機動隊』などメインを張っていた時期アニメ産業がピークを迎えた『2.成長期』だと思います 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
なので『マーケティング的』には『成長期と成熟期を同列に語るのは意味がない』ということが『ライフサイクル』という目線から分かります
 
 
ですのでここで議論すべきことは『成熟期』に入ってしまったアニメ業界を・・・
 
次の『衰退期』に移行させずに『新規顧客を開拓』し、再び『成長期を生み出すにはどうしたらいいのか?』を議論すべきなんだと考えます!
 
 
『押井監督』の危惧は本来ここにあるんだと思います
 
 
 
 
 
 
 
 
ただ押井監督が危惧している『今のアニメはオタクの消費財』と言う言葉に現れているように、
 
私的にアニメ産業が『衰退期』を迎える『予兆』を感じるているのも事実で・・・
 
 
 
1.安易な『エロ・ハーレムもの』が乱立している
  
どの作品とは言いませんが『手っ取り早くアニメオタクを抱え込もう』という製作者サイドの意図が見え隠れ・・・
*特にラノベのアニメ化にはこういう作品が多いです・・・
 
 
 
 
 
 
 
2.一般人が見れない『深夜帯』の放送の増加
   
放送時間自体が『一般向け』を意識していないので新規の顧客が増えない(完全にアニメオタク向け)
 
 
 
 
 
 
と、今のアニメ作品がいわゆる『アニメオタク』向けに特化している点など課題を出してみましたが・・・そうなってくると成長するための要素としてはそれを逆手にとって・・・
 
 
 
 
  
1.骨太なオリジナルアニメの拡充
 
『Angel Beats!』『まどか☆マギカ』の出現から見直され始めた『骨太なオリジナルアニメ』の拡充による新規視聴者の獲得
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
2.減少した夕方や22:00~0:00の時間帯のテレビアニメを増やす
 
これで一般視聴者にもアニメを見てもらえる機会が増える
 
*ここはTBSをはじめテレビ局としてもテレビアニメの収益の割合が年々大きくなってきているので、そろそろテレビ局に価格面での協力を依頼してもいいのではないか?
 
 
 
 
 
 
 
3.『劇場版』などテレビアニメ以外の可能性
 
劇場版であれば『入場チケット&グッズ&BD』と製作側もいろいろな展開が出来ますし・・・
 
シネコンとしても『需要の見込めるorリピートの多い』アニメ作品はありがたいお客さんでしょうし、こうした新たな流れが今後どんどん生まれていく可能性がある
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
などが再びアニメ業界を成長させるキーワードだと思います
 
ただ『これが正解!』というのはないのでそこが難しいんですけどね・・・
 
 
まだまだキーワードはいくつもありそうです! 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
さて今回は『ライフサイクルとアニメ業界』についていろいろ考察してみましたが・・・
 
 
やっぱりアニメ業界を再び成長期に持っていくためには『作品の内容が良い』ことも重要ですが・・・
 
いかに一般視聴者層に『アニメを見てもらって価値を認識』してもらえるかが重要だと思います!
 
 
 
Mr.Tも『アニメを取り上げるブログ』として今後も微力ながら『面白いと思った作品』を紹介してその作品の販売に寄与できたら嬉しいです♪
 
 
 
ではまた!
 
 
 
 
 
 
 
 
    おまけ   
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
あと『押井監督』が『今のアニメ』を批判的に語っているのは『今の作品は製作者の主張が反映されていない』という精神面を批判しているところもあると思います・・・
 
 
私的に見ても原作サイドやテレビ局サイドに『飼いならされて大人しい』アニメ作品が多いような気がしてなりません・・・
 
 
その作品を通して『視聴者に何を伝えたいのか?』をきちんと意識して製作してほしいと思います!
 
 
 
 
 
 
 
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