陽毬の『幸せ』
どんなに遠くはぐれてしまっても・・・
晶ちゃんと冠ちゃんがきっと私を見つけてくれる・・・
『誰かに見つけてもらえる』って幸せなことだね
眞悧の『呪い』
『自分と言う箱』から一生出られないからね・・・
ぼくらはみんな『一人ぼっち』なのさ
その箱の中で僕たちが得るものは絶対にないだろう
だから壊すしかないんだよ!箱を!人を!世界を!
さて陽毬と眞悧の『相反する心理』から始まりましたが・・・
2011年7月放送開始アニメ『輪るピングドラム』第23話『運命の至る場所』について♪
今回は『全ての流れの集約点』でしたが・・・
以前幾原監督がインタビューで語っていましたが『12年ぶりの新作』を作るにあたりとしては『サブテーマ』がり・・・
娯楽作品ですし、基本的には純粋にキャラクターを楽しんでもらいたいと思ってます
その上でサブテーマとして『自分がなぜこの作品を作ろうと思ったか?』ということですよね
ちょっとだけ言うと『自分の世代』と『この作品の主人公』のような十代半ばの子供達とは『断絶』があると感じているんです
それが何かを明らかにした上で『お互いをつなぐ希望になるような作品』にしたいと思ってます
最終的に上手くいくかわかりませんが、自分がこの作品を作る理由はまさにそこにあります
とのことで『幾原監督世代と若い世代との融合』がこの作品のサブテーマとしてあるようですが・・・
私的な想定では今の高校生以下にはほぼ記憶がないであろう16年前に起きたこうした『テロ事件』を知ってもらい風化させないことと・・・
それを乗り越えていく苹果達遺族の話と主犯の子供たちである晶馬達の話を幾原監督風にアレンジしていく感じになりそうですね
こういう目線でアニメを見るとまた違った見方がありそうです
いずれにしても『これまで誰も見たことがないような作品を目指す』といわれているほどの意欲作ですし・・・
最終回をどうまとめるのか楽しみです!
このアニメの『行き着く先』をさらに見届けたくなりました!
ではまた!
おまけ
で、前回もご紹介しましたが、そこには『運命』と『生存戦略』について書かれていて・・・
運命 : 本人の意思には関係なく、その人生を左右する『超自然的な力』
生存戦略 : 一般的に生命の進化の過程で身に付けた『生き抜くための術』
となっていて一見相反するようにも見えますが・・・
共通点としては『あらかじめ決められた抗いがたい力』ということのようです
ここでこの件についていろいろ考察しますが・・・
高倉家と苹果は『運命』を違う解釈で捉えていて・・・
高倉家 : 『運命』は陽毬の命を奪ってしまう憎いもの
苹果 : 『運命』は幸せになるための絶対必要なもの
という風に同じ『運命』でも捕らえる人によってはぜんぜん価値が変わってしまいます・・・
『運命』は全てにおいて平等ではないですからね・・・
そんな中で『この4人が出会った理由』は『事件の関連性』と分かりましたが・・・
今回渡瀬と冠葉が『運命日記』を焼いてしまいこれが『ピングドラム』ではないとすると・・・
本当の『ピングドラム』が何なのかまだ分かりません・・・
最終回で明かされるようですので楽しみです!
『オリジナル作品』って先が見えない面白さがあるのが魅力ですが・・・
それ以外にもこうして『視聴者に先の展開を考えさせる』ことで『視聴者の考えも進化させる』という魅力があるんじゃないかと思います!