陽毬が語る『ピングドラムの正体』
冠ちゃん・・・これが『ピングドラム』だよ!
苹果が叫ぶ『運命の乗り換えの呪文』
運命の果実を・・・一緒に食べよう!
さて陽毬と苹果の『ピングドラムの謎を解く言葉』から始まりましたが・・・
2011年7月放送開始アニメ『輪るピングドラム』最終回『愛してる』について♪
今回は『最終回』ということもあり『ピンドラム』などの意味の謎が明かされる回でしたが・・・
結論としては冒頭の言葉にあるように『ピングドラム=冠葉が晶馬に分け与えたリンゴ』でした・・・
つまり『相手のことを思いやる心』・・・
幾原監督らしい『家族・人間』にとって大事な感情を『ピングドラム』という言葉に託したんですね・・・
そして同じく冒頭にあるように苹果が陽毬のため『自分の身を代償』として『乗り換えの呪文』を叫ぶと陽毬は息を吹き返しますが・・・
呪文の代償で炎に包まれる苹果・・・
見ていて胸が痛くなる場面です・・・
しかしここで晶馬は苹果の運命を受け入れることを決め・・・
冠葉も陽毬の運命を受け入れ・・・2人が代わりに消えてしまいます・・・
おぉ・・・そうくるか・・・なので苹果と陽毬は生き残ります・・・
その後運命が書き換わり陽毬には『冠葉・晶馬
の記憶』がなくなってしまいますが・・・
2人が縫ってくれた人形に挟まっていた手紙を見てふと涙が出る陽毬!
切ない展開で私も涙が出てきました・・・
さてこれで『ピングドラム』も最終回でしたが・・・
『決してハッピーエンド』ではないけれども『心に強く印象に残る最終回』で幾原監督らしいラストでした!
オリジナルアニメらしく『最後まで展開が分からない』のでメチャクチャ楽しめました!
あと以前幾原監督がインタビューで語っていましたが『12年ぶりの新作』を作るにあたりとしては『サブテーマ』があり・・・
娯楽作品ですし、基本的には純粋にキャラクターを楽しんでもらいたいと思ってます
その上でサブテーマとして『自分がなぜこの作品を作ろうと思ったか?』ということですよね
ちょっとだけ言うと『自分の世代』と『この作品の主人公』のような十代半ばの子供達とは『断絶』があると感じているんです
それが何かを明らかにした上で『お互いをつなぐ希望になるような作品』にしたいと思ってます
最終的に上手くいくかわかりませんが、自分がこの作品を作る理由はまさにそこにあります
とのことでしたが最終回を見て『幾原監督世代と若い世代との融合=幸せの価値観共有』がこの作品のサブテーマとしてあったような気がしました!
しかも今の高校生以下にはほぼ記憶がないであろう16年前に起きた『テロ事件』に類似したバックグラウンドを見せながら・・・
それを乗り越えていく苹果達遺族の話と主犯の子供たちである晶馬達の話を幾原監督風にアレンジした作品になっていたと思います!
アニメでもこれだけ深い作品があることを世間に示せる作品だと思います!
いずれにしても『これまで誰も見たことがないような作品を目指す』といわれていましたが・・・
『幾原監督』らしい最終回でよかったです!
今後も是非ともアニメ業界で影響力を示すような作品作りを続けてほしいです!
ではまた!
おまけ
そういえば『全ての運命を受け入れて去る』というのは『魔法少女まどか☆マギカ』のラストの展開と似ているような気がしました!
『運命に対しての対価は償うべき』と言う部分は『虚淵さん&幾原監督』両方とも共通した考え方なのだなぁ・・・って思っちゃいました・・・
2011年は春に『まどか☆マギカ』、秋冬に『ピングドラム』と骨太のオリジナル作品が生まれて素晴らしい年でしたね!
それにしても2011年のオリジナルアニメは
『まどか☆マギカ』
『あの花』
『ギルティクラウン』
『花咲くいろは』
『TIGER & BUNNY』
『ピングドラム』
『ラストエグザイル-銀翼のファム-』
『たまゆら』
など大豊作の年になりました!
『オリジナル』は今年のキーワードでトレンドになってますね
Mr.Tは今のアニメ業界は『ライフサイクル』で言う『成熟期』を迎えていると書きましたが・・・
今後アニメがさらに成長するにはこうした『骨太のオリジナルアニメ』が出てくれることが絶対必要ですので・・・
今後もこうした作品を作っていけるアニメ業界であってほしいです!
そして改めて『オリジナル作品』の魅力は先が見えない面白さもありますが・・・
それ以外にも『視聴者に先の展開を考えさせる』ことで『視聴者の考えも進化させる』という魅力があるんじゃないかと思います!
そういう意味でも『ピングドラム』という作品の存在は貴重だと思いました!