切嗣の『正義』
今度もまた殺したよ・・・
父さんと同じように殺したよ・・・
君の時のようなヘマはしなかった!
僕は大勢の人を救ったよ!
ナタリアが着陸に成功してしまったら・・・
どれだけの死人が出るかわからない・・・
彼女の犠牲でそれが防げるんだ!
さて『ハーバード白熱教室』のマイケル・サンデル氏も議題にした
という難しい疑問に似たものがある回でしたが・・・
今回は私的注目度2位: Fate/Zero 2ndシーズン19話『正義の在処』レビュー
分割2クールの2クール目です
製作スタッフ
原作 : 虚淵玄/TYPE-MOON
監督 : あおきえい
キャラ原案 : 武内崇、
キャラデザ : 須藤友徳・碇谷敦
キャラデザ : 須藤友徳・碇谷敦
アニメ制作 : ufotable
音楽 : 梶浦由記
OP:『to the beginning』 Kalafina(4/18発売)
ED:『空は高く風は歌う』 春奈るな(5/2発売)
ED:『空は高く風は歌う』 春奈るな(5/2発売)
キャスト
衛宮切嗣 : 小山力也
セイバー : 川澄綾子
アイリスフィール : 大原さやか
遠坂時臣 : 速水奨
遠坂時臣 : 速水奨
アーチャー : 関智一
言峰綺礼 : 中田譲治
アサシン : 阿部幸恵
アサシン : 阿部幸恵
ケイネス・エルメロイ・アーチボルト : 山崎たくみ
ランサー : 緑川光
ランサー : 緑川光
ウェイバー・ベルベット : 浪川大輔
ライダー : 大塚明夫
雨生竜之介 : 石田彰
雨生竜之介 : 石田彰
キャスター : 鶴岡聡
間桐雁夜 : 新垣樽助
バーサーカー : 置鮎龍太郎
バーサーカー : 置鮎龍太郎
早速レビューですが今回は父を殺した後の切嗣の動向で・・・
アリマゴ島で出会ったナタリアというフリーの魔術師に引き取られ『狩り』の技術を教え込まれます・・・
切嗣とナタリアの『絆』が出来上がっていく過程が描かれます・・・
そんな中、数年の時が経ちナタリアが『オッド・ボルザーク』という蜂使いの殺害依頼を受け、飛行機内で殺害を遂行しますが・・・
ボルザークが持ち込んだ死徒蜂によって空飛ぶ死都となった飛行機内に、一人取り残されてしまうナタリア・・・
殺した代償は大きくなってしまいました・・・
そんな状況でナタリアは死都を潜り抜けてコックピットに辿り着き飛行機を着陸させようとしますが・・・
切嗣は屍食鬼の上陸を防ぐため、対空ミサイルで旅客機を撃墜、ナタリアを殺害!
親のように慕っていたナタリアを殺してしまう切嗣・・・虚淵さんらしいダークな展開です・・・
ただ切嗣はナタリアを殺した後、シャーレイが昔言っていた『どんなオトナになりたいの?』という言葉を思い出し・・・
最後の最後で『人としての苦悩』に揺れ動く切嗣・・・
『切嗣の正義』を遂行しましたが故に『家族との絆』に苦しむ切嗣・・・切ないシーンですね・・・
さて19話終了ですが・・・虚淵さんらしい『ダークな脚本』も良ったです!
『人の性』が切なく描かれていて・・・まさに虚淵脚本の真骨頂を見た気がします・・・
特にナタリアが死ぬ前に『微笑む』シーンは思わず鳥肌が立ちました・・・
あと今回『絵コンテ・演出』を担当されたのは『空の境界』第六章『忘却録音』の監督をされた三浦貴博さんでした!
『忘却録音』も鮮花が主人公の外伝形式でしたし・・・
今回も外伝的な切嗣の過去の記憶を上手く表現していたと思います!
私的に『空の境界』の中でも『忘却録音』は『華やかさ』があって凄く好きな作品なので監督の三浦貴博さんの『fate/zero』に登場するのを楽しみにしてました!
1期からずっと『絵コンテ』などで出てきていなかったので気になっていたのですが・・・
とうとうこの物語上重要な場面で『絵コンテ・演出』として出してきました!
『適材適所』のufotableスタッフ陣ですね!
次回以降どうなるのか・・・見ものです!
ではまた
おまけ
そういえば『虚淵玄さん特集』で話をしましたが・・・
『刺激物』として『Fate/Zero』は他の作品とは一線を画す作品にしたかったと言ってましたが何となく分かってきた気がします!
奈須きのこさんの原作に『虚淵さんの特徴』が重なっている作品ですし・・・今後も『刺激物』として楽しみたいです