今回は『アニメとマーケティング分析』についてのお話の6回目です!
『マーケティング』はアニメの世界に限らず『その作品の人気を左右していく重要なファクター』ですので・・・Mr.Tなりに考察してみました!
『このブログならでは』の『マーケティング方式』を考えてみました!
さて6回目の今回は『ブランド戦略』についてです
『ブランド』を持つことはマーケティングの中でも『圧倒的優位』に立てます
そして『ブランド』により企業も顧客も『お互いメリットを享受』できます
さて、今回『ブランド戦略』を取り上げるきっかけになった経緯ですが日本テレビの『金曜ロードSHOW!』で
本編 : となりのトトロ(宮崎駿監督)
次回 : サマーウォーズ(細田守監督)
映画予告 : ヱヴァンゲリヲン新劇場版Q(庵野秀明監督)
という今の『日本のアニメ』を牽引する作品たちを見たからです!
同時に日本テレビの『ドル箱』アニメ作品でもありますけどね
で、『ブランドって何?』と思われる方がいるかもしれませんが・・・
顧客: 作品や製作会社の印象や体験を蓄積し期待を常に裏切らないことを約束する象徴
企業 : 競争優位や長期的な収益の基礎となる重要な資産
とうことが挙げられます。お互いの信頼関係の上に成り立っているものですね
さて今回の件は3つの内容に分けられ
1.『ブランド』の役割
2.『今後のアニメ業界のブランド戦略』の動き
3.番外編『京アニはジブリになれるのか?』
の3点を今回『マーケティングの目』で検証します
最初に『1.ブランドの役割』ですが・・・
企業にとって『ブランド戦略』の有利な点は
・競合との差別化
・顧客の信頼を得て安定的な売り上げを確保できる
・プロモーションを減らせる
・プレミアム価格で売れる
などがあり、企業にとって見たら利益を上げられる重要な要素になります
顧客もブランドによる『作品への安心感』などメリットがありますので、お互い利益を享受できます
そんな良いこと尽くめの『ブランド戦略』ですが、
ここから2.『今後のアニメ業界のブランド戦略』の動きについて考察します
今回日本テレビで出された3作品が『アニメのブランド戦略』に見えました!
まず日本テレビは『スタジオジブリ&宮崎駿』のアニメ作品を『一般人(特に子供づれの家族をターゲット)に浸透』させ『ブランド化』を行いました!
そして『ブランド化』によりビジネスモデルとして『映画化→BD&DVD→テレビ放送』という循環形を確立!
ジブリも『ブランド化』により資金的にも安定的な製作体制が敷けるので時間をかけて作品を作れます
しかしジブリを牽引してきた『宮崎駿監督の高齢化』により昔の『ナウシカ・ラピュタ』のような印象に残る作品が徐々に減って行き・・・
ジブリの『ブランド力』に陰りが見え始めてきているもの事実です
しかもカリスマの宮崎駿監督がいなくなった時の『ジブリの後継者』等、どうなっていくのか不安要素があります
そんな中で日本テレビが『第2のジブリ』として育てようとしているのが細田守監督作品かなと考えます
『サマーウォーズ』で細田守監督は一般人の認知も増えましたし・・・日本テレビも力を入れてます
日本テレビはとにかく『細田作品のブランド化』を行ってます
そして『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』は社会現象にまでなった『エヴァ』アニメのリメイクを庵野秀明監督が行い・・・
元々あった『ブランド力』を使い日本テレビがテレビで放映する権利を持っています
ジブリが『子供を持つ親をターゲット』にしているのに対し、ヱヴァは『成人男性&女性』をターゲットにしていて住み分けが出来ているもの強みです
他にもハイレベルなアニメ作品は『攻殻機動隊』の『押井守』や『秒速5センチメートル』の『新海誠』などがありますが・・・
単発ではヒットがあるものの、なかなかジブリや細田作品やヱヴァのような『長期的に支持される大衆アニメ』にはなれていないです
作品としては素晴らしいですが『ビジネスモデル』としてなかなか確立できていないのが厳しいですね・・・
今後アニメの『ブランド化・一般人への認知』を行うためにはやはり『テレビの力』が重要だと思いますし・・・
日本テレビのビジネスモデルを他のテレビ会社とアニメ会社がどう取り組んでいくのかが鍵になりそうです!
今後の動向を見守っていきたいと思います
ではまた!
番外編 : 『京アニはジブリになれるのか?』
さて『ブランド戦略』をキーワードに話をしてきましたが・・・
今アニメ会社でジブリに匹敵するだけの力をもつアニメ会社として『京アニ』が挙げられると思います!
『京アニクオリティ』といわれるアニメファンへの『ブランド力』はテレビアニメだけでなく『涼宮ハルヒの消失・けいおん劇場版』など劇場版でも遺憾なく発揮され多くのアニメファンに支持されています
しかし一般人の認知となりますとジブリに比べ『けいおん!劇場版』がヒットしても浸透していないのが実情で・・・
ここで私的に『ジブリと京アニ』の違いは何なのかを考えてみましたが・・・
『テレビ局などとのビジネスモデル』が確立しているかいないかの差だけだと考えます
京アニもどこかテレビ局にバックについてもらえればジブリのような作品を作ることは可能でしょうし・・・京アニの大衆化はそこに懸かっていると考えます
そんな中で今まで関係の深かったKey原作の『リトバス』のアニメ化は行わず・・・
日常や氷菓など『角川文庫』との繋がりが強くなっているのも京アニの『一般人へのアプローチ』が見えてきます
ここ最近の流れを見ると『有名ゲーム作品やラノベ作品のアニメ化』という収益の面より『脱・オタクアニメ』にシフトしているのが特徴的だと思います
あとは『ブランド』を持っている京アニが今後どういう方向に進みたいかが気になりますね
このまま『アニメファンだけに支持される会社』でいいのか・・・
ジブリなどのように『一般大衆』から一目置かれるアニメ会社になりたいのか・・・
力を持っている会社だけに、京アニ作品に関わりのあるTBSあたりが『京アニをジブリにしていく!』くらいの気持ちで押し上げてくれるといいかなぁと期待してます
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