今回はWOWOWで放送されたディズニーアニメ『シュガー・ラッシュ』についてのお話です
今までこの作品を見たことがなかったのですが、先日NHKのディズニー特集で出ていた『ラセター氏』が製作総指揮をしている作品なので見てみましたが、非常に良くできている作品で感動しました!
3DCGを駆使した先進的なアニメで、エンターテインメント性があり、登場人物の表情も豊かですし、何より『作品のテーマ』に一貫性があって最後に泣ける作品になってます
物語の内容としてはとあるゲームで『悪役』を演じるラルフが『やられやくの自分の仕事に不満』を持ち、脚光を浴びるヒーローになるべく他のゲームに行くうちに『シュガーラッシュ』というゲームの少女『ヴァネロペ』と出会い…
『悪役という役割には意味がある』ことと『悪役がいるからこそ世界は成り立つ』ことを知る展開になっています
人にはそれぞれ『役割』がありますし、悪役がいなければヒーローは輝きませんし、どんな小さな仕事でも『自分の仕事が社会にとって重要』だということを気づかせてくれる作品です
この作品を見ていると『価値観』って結局、人に押し付けられものではなく『自分がどう思うか』が全てだと思いましたし…
そういう『普遍のテーマ』を持った作品作りはさすがディズニーだと思いました
以前テレビで『子供が喜ぶものは何か』という質問があり、答えとして『大人が面白いもの』という答えがありましたが、ディズニー作品に子供が喜ぶのは大人も学ぶべきものが多いからだと改めて思いました
そういえばNHKのディズニー特集でラセター氏はジブリの『となりのトトロ』に感銘を受けたという話も出ていましたが、時代の最先端を行くラセター氏をも虜にするジブリの素晴らしさが誇らしいですし…
ディズニーが3DCGで総合的に作品作りをするものの、最後は『手書きのアニメーターの意見を聞く』というのも素晴らしい伝統だと思いました
どんなに技術が進化しても、昔からディズニー作品を作ってきたアニメーターの意見を聞くことで『ディズニーらしさ』が承継されていくんだと思いました
今回見た『シュガーラッシュ』は日本のアニメに『ヒントになること』がたくさんこめられていたと思いました!
まだ見たことがない方は一度見ていただきたいと思います!
ではまた
追記
それから同じくディズニー作品で今年大ヒットした『アナと雪の女王』で王子がキスをしないというシーンは『女性スタッフの主張』を通したと言っていましたが、そういう柔軟性も素晴らしいと思いました
しかも当初のシナリオの『姉妹が憎み合う展開』から『姉妹愛を描く』という方向転換をしたのも英断だと思いました
『最新鋭の3DCG・人間の心理を突く脚本・現場の意見を尊重した柔軟な製作体制』という内容を見させられると、ディズニーの磐石さが際立っているのと同時に、日本のアニメ業界の将来に不安を感じずにはいられませんでした
あとラセター氏が映画館で隣の少女が王子がキスをしなかったシーンで『唖然』となった再演が面白かったですが、こういう人に伝える力がやっぱり素晴らしいんだと思いました
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