今回は『ノエルとの別れ』が描かれましたが、皆が天文台に集まってノエルと惜別するシーンは切なかったです…
そしてそのシーンに合わせるようにfhanaのED『星屑のインタリュ―ド』のバラードVerが流れる演出は胸に響きました…
CLANNADの風子編のクライマックスでLiaさんのAnaが流れるシーンに似ていたような気がしました…やっぱりこういう『感動するところで良曲を流す』ところはKeyにいた久弥さんの面影を感じることが出来ました
天体のメソッド 11話レビュー
キャスト
古宮乃々香:夏川椎菜
水坂柚季:豊崎愛生
椎原こはる:佳村はるか
戸川汐音:小松未可子
戸川汐音:小松未可子
ノエル:水瀬いのり
水坂湊太:石川界人
スタッフ
監督:迫井政行
監督:迫井政行
原案・脚本:久弥直樹
キャラ原案:QP:flapper
キャラデザ・総作監:秋谷有紀恵
キャラデザ・総作監:秋谷有紀恵
アニメ制作:Studio 3Hz
ゲーム会社『Key』のシナリオライターとして『麻枝准』さんと双璧をなした『久弥直樹』さんが『sola』以来の久しぶりにアニメ作品に参加されるということで期待の作品です!
Kanonなどの名作に関わった久弥さんですが、solaも非常に情緒的で良かったですし期待です!
麻枝さん、虚淵さん、田中ロミオさんとゲームシナリオライター出身者がアニメ作品で活躍されていますので久弥さんにも期待です
早速レビューですが、天文台で流星群を皆で見る約束をした乃々香は、ノエルのために転校しようとしている汐音に対し…
汐音が昔から『自分が我慢することで相手の幸せを願う』性格を知った上で、ノエルは汐音が自分の為に犠牲になるのは嫌がることや、皆で笑うのは汐音も入っていることを伝え、ノエルの本当の想いを理解してもらいます
乃々香が汐音を優しく包み込むシーンは心に響きました
その後、柚季、湊太、こはるも『皆と昔のように仲良くなりたい』という気持ちを再認識し、5人がノエルのいる天文台に集まり…
ノエルがこれで『消えてしまう』ことが決まりますが、ノエル本人は皆が仲良くなったことを自分のことのように喜びます…
この純粋さがノエルのいいところですし、だからこそ皆を再び仲直りさせることが出来たんだと思うと感慨深いシーンです…
そして最後はノエルとの惜別をして流星群を皆で見ますが、その後約束が果たされたためノエルは円盤ごと消えてしまいます…
皆このことを分かっていながら、実際消えてしまうと動揺してしまいます…
ノエルがいなくなった後のことを不安に思う乃々香の描写で終了…
さて今回はノエルが約束をはたして消える回でしたが、やっぱり別れのシーンは泣けますね…
こういう展開はKeyの『Kanon』など『泣きゲーの先駆者』だった久弥さんらしいシナリオだと思いました
潔い去り際なのも、さらに切なさを感じさせます
そしてED『星屑のインターリュード』のバラードVerですが、
歌詞が変わっていて
私達は『運命』なんてことを
振り返ることなど、知らないままで走ってきた
星に願いを込めて、想いを解き放つとき
いつか夢見た『あの日』へ帰れる気がするよ
いにしえの扉を、開けることができたなら
私達は手を繋げる、そう信じていたいよ
だから私ここにいる『みんなの願い』は
隠した光はそして、空の一面に今散らばった
と、まさにこの回の皆の心情を歌っていることを知り感動しました…
内容によって歌の歌詞を変えるのは『Angel Beats!』の『一番の宝物』にもありましたが、そうした演出も非常に際立っていたと思います
作詞は林英樹さんですが、この方が書かれる歌詞って『言葉だけで情景が思い浮かぶ』ような良い歌詞なんですよね…今回も素晴らしかったです
そしてこれで11話終了ですが、今回ノエルが消えましたが、12話でどういう展開になるのか気になります
久弥さんがどういう風にまとめてくるのか興味深いです
ではまた!
おまけ
あと前回も書きましたが『Kanon』で久弥さんがシナリオを担当した美坂栞が…
病が治るかどうか聞かれた際に
起こらないから『奇跡』って言うんですよ
という自分の死を達観した答えが返ってきたのが、今回ノエルが『自分が消える』ことに対しての潔さとシンクロしている気がしました
久弥さんのシナリオには『冷静に残酷なこと』をいう場面があるのが特徴的だと思います
だからこそ純粋なキャラに魅力が出てくるんだと思います
あと今回改めて思いましたが、やっぱり久弥さんにはKeyの『泣きのDNA』が色濃く残っていると思いましたし…
Keyに復帰してまた麻枝さん達とKey作品を作ってほしいなぁ…と思いました
『Keyの原点回帰』という意味でも非常に面白いと思いますし、お互いいろんな経験をして成長しましたし、その経験を生かして再び麻枝さんと久弥さんのタッグの作品をまた見てみたいと思いました