今回はエルとOSを入れ替えて別人格となり記憶をなくしたアンディが『昔の記憶ではなく、新しい思い出を作っていく』という流れでしたが、この作品の『核心回』でした
今のままのアイラでいてほしいツカサと、いずれアイラが『廃棄もしくは別人格』になる葛藤の一つの『解決策』を示す回でもありました
ここは『天体のメソッド』で久弥直樹さんも描かれていました『記憶はいずれ忘れ去さられてしまう』という切なさに繋がる話でしたし、見ている者の心を揺さぶるところはゲームシナリオライター共通の魅せ方なんだと思います
あと今回絵コンテ・演出が『月刊少女野崎くん』の監督だった山崎みつえさんでしたがさすが実力者だけあって素晴らしかったです!
早速レビューですがツカサはアイラがもう少しで『制限時間』になることを知り『OSを入れ替えても昔の記憶を取り戻すことはできるのか?』ということを知りたがりますが…
職員に聞いても答えは全て『No』でした…
昔の記憶は全て消去される…辛いですがアイラを破棄しないためにはOSを入れ替えて別人格にしないといけないようです…
そんな時にエルがアンディと出会いますが、アンディはOSを入れ替え昔の記憶がなくなっていることを知りエルはショックを受けますが…
ギフティアに時間制限がある以上『思い出を作れるのは今しかない』と、今のアンディと再び思い出を作ろうと気持ちを切り替えるエル…
切ない言葉ですが、今を大事にするというエルの考えは心に響きました…
そんなエルの言葉に勇気をもらったツカサは、今を大切にすることを決め、アイラに『好きだ!』と告白します!
恥ずかしさで動揺するアイラ…見ているこちらが恥ずかしくなるほど純粋ですね…
そして告白前後の一連の動きは細部まで綺麗に描かれていて、さすが動画工房といえるほど良い仕事ぶりでした
ただCパートでアイラに『無理です!』といわれてツカサ轟沈…
まあこの場面は『気持ちの整理が出来ていない』と言う意味でしょうけれど、今のアイラにはこういう答え方しか出来ないんでしょうね…
アンドロイド故に『いずれ別れが来る』ことと、ツカサの想いに答えたいという気持ちに揺れるアイラ…
あとアイラが『む・む・む・無理です!』の『む』を言うたびに少しずつ後ろに反っていくのもポイント高しです!『神は細部に宿る』と言いいますが、本当に丁寧な作品作りで見ていて嬉しくなります!
ここは『野崎くん』にも良く出てきた表情で山崎みつえさんらしい表現で面白かったです
さて今回は『エルとアンディ』『ツカサとアイラ』の2つのパターンが出てきましたが、最後の告白の部分まで非常に面白かったです
そして今後、人であるツカサとアンドロイドであるアイラとの『恋と別れ』という、まさに王道展開になりますが、最後を考えると切ない展開は確定ですね…
こういう展開は『STEINS;GATE』などを手がけたゲームシナリオライターの林直孝さんの十八番だと思いますし期待できそうです
ではまた!
おまけ
やっぱり私的にこういう作品が大好きなんだと再認識しました…特に今回はOPを最後に持ってくるなどセンス抜群です!
動画工房らしい丁寧な作画ですし、キャラもかわいいですし、音楽もいいですし、脚本もいいですし最高ですね!
『花火の演出』はさすがでした!動画工房の実力を遺憾なく発揮していると思います!
あと私的に今後の展開を考察すると、何となくKeyの『AIR』の観鈴ように『OS入れ替えで記憶を亡くす→愛の力で記憶を取り戻す→最後にツカサに感謝してアイラの人格が消失』って感じかなぁ…
本当は『アイラの記憶が戻って、めでたしめでたし』が一番綺麗なんでしょうけれど、林さんがそんなストレートなシナリオを作ってくるとは思えないんですよねぇ…
もしくは『ヨスガノソラ』の穹ルートみたいにツカサがアイラを連れて逃避行で終了とかかなぁ…いずれにしても続きがきになります