今回はカヅキが間に立ってアイラにツカサとの関係を取り戻させましたが、カヅキがアイラに言った『相手のためを思って身を引いても、人は辛い記憶しか残らない』と言う言葉は真実の言葉だと思いました
ここは『アンドロイド』故に身を引こうとしたアイラに『人間の記憶の繊細さ』を伝えるカヅキの温かさが出ていましたし、題名の『プラスティック・メモリーズ』の意味にも繋がる綺麗な展開だと思いました
最初『プラスティック』という題名を見たときには『無機質』で冷たいイメージでしたが、今回の話を見て『可塑性物質(柔らかく形を変えやすい)』と言う温かみのある意味を持っていることも再認識しました
ただ、最後のアイラの告白が終息に向かう『終わりの始まり』でもあるのが何だか切なかったです…
早速レビューですがツカサの告白に『無理』と言ったアイラの『本心』が明かされますが…
アイラは『あと1ヶ月で期限が切れる自分』はツカサの想いに答えられないという考えからの拒絶だったようです…
辛いですがアイラを破棄しないためにはOSを入れ替えて別人格にしないといけないですし、そのときにツカサとの記憶がないということにアイラは耐えられないようです…
しかし、昔パートナーを組んだカヅキがアイラに『その考えは間違っている』ことを説き…
人の心は繊細で、好意があっても『去られた後には冷たい記憶しか残らない』と伝え、本当にツカサを想っているなら、残り時間でたくさんの思い出を作るようにアイラを後押しします
ここはカヅキが『大人の意見』を言う場面ですが、良い大人がいるところがこの作品の良さでもあります
最後はアイラが自分に正直になり、ツカサに『好きだ』と告白して終了!
この作品の最大のクライマックスですが、だからこそ『アイラの残り時間』を考えて切ない展開でした…
これで『終わりの始まり』となり、最終回に向けて思い出作りが始まります
さて今回は『ツカサとアイラ』にカヅキが関係してきた回でしたが、カヅキ役の豊口めぐみさんの演技の素晴らしさが良く出ていました!
そして人であるツカサとアンドロイドであるアイラとの『恋と別れ』が本線ですので、とうとう支線が本線に合流し、『別れ』という終着駅に向けて動き出します
いわゆる『王道展開』ですが、シナリオの林さんがどういう風に物語をまとめるのか最後まで気になります
ではまた!
おまけ
あと私的に今後の展開を考察すると、何となくKeyの『AIR』の観鈴ように『制限時間になりOS入れ替えでアイラが昔の記憶をなくす→愛の力でアイラが昔の記憶を取り戻す→最後にツカサに感謝してアイラの昔の人格が消失』って感じかなぁ…
本当は『アイラの昔の記憶が戻って、めでたしめでたし』が一番綺麗なんでしょうけれど、林さんがそんなストレートなシナリオを作ってくるとは思えないんですよねぇ…
もしくは『ヨスガノソラ』の穹ルートみたいにツカサがアイラを連れて逃避行で終了とかかなぁ…いずれにしても続きがきになります