今回は『映画 聲の形』のお話です!
とうとう今日9月17日(土)から上映開始されました
『聴覚障害』の少女を題材にした原作で、2015年版『このマンガがすごい!』オトコ編第1位、『マンガ大賞2015』第3位、第19回手塚治虫文化賞新生賞受賞と話題となり、京アニがアニメ映画化と非常に楽しみにしていました
で、Mr.Tは“MOVIXさいたま”の舞台挨拶回(8時40分~)で見てきました
舞台挨拶は山田監督・入野さん・松岡さん・早見さんということで、この作品への思いを聞きたいと思い参加しました
公開初日・最初の舞台挨拶がさいたまで嬉しかったですし、会場は超満員になっていてこの作品の期待度が会場の雰囲気からも分かりました
劇場に入りまずはパンフレットやグッズをゲット!
パンフレットは将也と硝子が微笑んでいる表紙ですがいいですね
この作品にあふれる『人の温もり』を感じます
さて本編ですが、花火のシーンからの胸が苦しくなるほど切ない展開から、クライマックスの解放感までのバランスが絶妙で感動しました…
そして映像がとにかく素晴らしく、さすがの『京アニクオリティ』で、シナリオと映像が見事に融合した作品になっています
ここはCLANNADで演出デビューされ、大人気作品となった『けいおん!』を手掛けた山田監督のセンスが生かされていたと感じました
そして劇伴ですが、牛尾憲輔さんが作られた曲は聞く人の心を揺さぶる素晴らしい曲です!
近年稀に見る秀逸な劇伴だと思います!
牛尾さんはノイタミナの『ピンポン』でも劇伴をされていますが、パンフレットでも山田監督が牛尾さんと共演できたことを喜ばれていましたが納得でした
さて、上映後は大きな拍手が起きましたし、その後の舞台挨拶では山田監督・松岡さん・入野さん・早見さんが登壇されていましたが終始和やかに進みまして…
山田監督が松岡さんのファンということもあり、今回キャラを演じられたとのことですが、挨拶の時も山田監督と松岡さんの波長が合っていたのが面白かったです(笑)
そして作品については…
○山田尚子監督
・将也と硝子の目線で、悩みに寄り添いたかったし、彼らを包み込む作品にしたかったし、見ている人にこの作品の魅力を伝えたかったし、世界観作りに尽力した
・ラストシーンの将也の涙は『生まれ変わった』という気持ちを表現したかった
・聲の形という作品が持っている愛の深いセリフと想いが映画という形で伝わるように、もがきました
・この映画を見てちょっと明るくなったり、人を許したり、良いほうに気持ちが変われるきっかけになってほしい
○松岡茉優さん
・俳優として声優を演じることができて光栄だし、懸け橋になれた
・監督の例えあだ名で『川井は生まれながらのシスターなんだ』というのは納得した
・たくさんの愛に溢れた大好きな作品
・大事な人や何かに挫折しそうになっている人がいたら、この映画を見て元気と勇気を持ってほしい
○入野自由さん
・ラストシーンで将也が人の顔を見れるようになったシーンは将也の物語として感動した
・原作7巻あり、すべてが描かれているわけではないけれど、映画はシンプルで『伝えたいんだ、けど伝わらないんだ』という気持ちが将也の目線で描かれている作品になっている
○早見沙織さん
・アフレコでは監督から『硝子は聖人君主ではなく、もがいて戦って必死に生きている1人の人間なんだ』と伝えられてイメージができた
・将也があってこその硝子だと思うし、硝子だけでなくまわりの人との関係性を大事にした
・最後のシーンで将也が生まれ変わるという流れがあるが、何度も何度も生まれ変わることができると思う
・将也と一緒に見ている人も生まれ変われる作品だと思う
といった舞台挨拶で、多くのスタッフやキャストの方々に愛されているからこその作品なんだと改めて感じました
こういう実際に人となりを見れるのが舞台挨拶の良さですね
『聲の形』は名作ですので、多くの方に劇場で見ていただきたいですし…
ぜひとも『君の名は。』『Planetarian』といった同時期に上映されている素晴らしいアニメ映画も一緒に見てほしいです
これを機会にアニメ作品の奥深さを多くの方に堪能してほしいです
ではまた!
おまけ
新海誠監督作品『君の名は。』といい、Key原作の『Planetarian』といい、同時期に良作3作品が上映されているというのはアニメ業界にとっても素晴らしいことですね
特に『ポストジブリ』探しが行われる中で、絶対的な王者が抜けた後のいい意味での競争は業界を活性化させます
今後も良質なアニメ映画作品が多く作られることをアニメファンとして願っています