信幸の決意
敵味方に分かれても
親子でござる 兄弟でござる
みすみす死なせるわけにはまいりませぬ
私は真田安房守の嫡男!
父親の命を救うのは子の務めでございます!
さて、関ケ原の合戦で西軍についた昌幸と信繁が死罪になることが見通される中で…
信幸が『親・弟』のために徳川家康に直訴する心意気を伝える場面では、頼りなかった長男である信幸が成長していく姿が良く描かれていました
家康が勝っても、三成が勝っても真田家の血筋を残すための兄弟たもとを分かつ策でしたが、勝った側の信幸の意地を今回見ました
特に熱い心の信幸役を演じた大泉洋の魅力がよく出ていました
今回は天下分け目の関ケ原合戦の戦後処理が描かれ、三成は死罪、大谷は切腹と西軍の無残さが描かれましたが…
大谷が死の間際で『楽しかった』と三成に対して言ったセリフは胸に響きました…
秀吉が圧倒的な力で天下統一を果たし乱世のない世の中となった後の秀吉軍の弱体ですからね…まさに盛者必衰の理です
そして真田昌幸と信繁は上田合戦では徳川軍に勝ったものの、西軍についたということで徳川への反逆で死罪となりかけますが…
冒頭の言葉にあるように信幸と本多忠勝が家康に助命嘆願を行うと、命までは取らず、九度山に流罪となることと、信幸の『幸』を捨てることを条件として決着…
まずは父と弟の死罪を免れ安堵する信幸と、父からもらった幸の文字を捨てるという屈辱の両方を感じる展開でした
結局幸は之とすることとし、呼び方は一緒にするなど信幸は意地を通しました
その後、昌幸は上田を去る前に、家康暗殺の返り討ちとなった出浦と最後の別れをします…
出浦の生死は不明となっていましたが、最後の最後に登場してくれたのは嬉しかったです…
重症ながらも昌幸を補佐しようとする出浦の男の友情は見ていて切なかったです…
最後は雪の中、九度山に着いて困惑する真田昌幸・信親子一行と…
徳川から言われた『生き地獄』という意味を再確認する形で終了…
昌幸の終焉の地に到着です
そんな37話でしたが、敗北により慣れない環境に流された昌幸、信繁親子の『敗戦国の悲哀』が描かれましたが…
ここから大坂の陣で信繁が華々しく果てるまでの期間をどう描くのかも含め期待しています
来週以降も楽しみです
ではまた!
おまけ
さて、ここからは上田城についてす
JR上田駅から歩いて10分ほどで上田城跡公園に到着しましたが、思ったより駅から近くてビックリしました
そして敷地内に入ると城門がどっしりと構えてありましたが、ここが徳川の大軍を2度も撃退した上田城なんですね
城門の前には立て看板が立っていて『真田石』の解説がありました
真田信之(信幸)が松代に移封される際に、父昌幸の形見として持ち出そうとしたところビクともしなかったという堅牢な石です
こういう伝承があることからも、真田家がこの地に根差していたことを物語っていますね
ちなみに徳川家康の命により天守閣などが破却されてしまっているため、櫓や門しか残っておらず、城内には真田神社があるだけになっていました
それだけ家康にとってみたら『憎悪の象徴』みたいな城だったんだなぁ…と思わずにはいられませんでした
城跡というと、何もない草地か、しっかりと天守閣が残っているかを思い浮かべますが、上田城は櫓や門だけになっているんですね
ちなみに櫓の中に入ることができ、中から外をみるとこんな感じです
櫓から新幹線方面をみるとこんな感じで…
周りを山々が囲っていて、信州らしい風景でした
自費で作ったとはいえ、さぞ家康の大軍も攻めずらかったでしょう
城にかかる橋から堀を見ると、緑が茂っていて自然を感じます
堀には水が張ってあり、その先には山々が連なっていて綺麗な風景でした
こういう形で上田城が成り立っているのを実際に見て感じることができてよかったです
ちなみに隣接した施設では『真田丸大河ドラマ館』が開催されていました
真田丸のテーマパークのようになっていて、観光客の方々も大勢来ていました
中にはセットや衣装、スタッフやキャストの皆さんのコメントやサインなどが飾ってあり、真田丸ファンにとってはたまらない施設です
ちなみに写真撮影は1か所を除きNGですが、その1か所の特注甲冑のところだけOKでしたので撮ってきました
真田丸の資料では絵コンテもありましたが、アニメの絵コンテみたいにしっかりと絵が描かれていて面白かったです
そんな感じで上田城を見てきましたが、また時間があるときにじっくり見たいと思いました
そして上田城のいたるところに『真田十勇士』の名前が出ていましたが、大河ドラマではどんなメンバーが真田十勇士を演じるのかそれも楽しみです
映像では冬の雪景色の上田城もあって綺麗でしたし、季節によってさまざまな姿を見せる上田城に、是非とも真田丸ファンは行ってみてください