イゼッタの尊厳
![イメージ 1]()
みんなの命を預かる人は
たった一人に拘っちゃダメなんだって
私の姫様は、それを知っている人です
だから、私の全部をあげられる!
私の命でフィーネの願いが叶うなら
私は笑って『火あぶり』にだってなれます!
さて、今回はイゼッタが魔石を使って命を削ることを承知で、主君のフィーネと愛する祖国のために、同じく魔女のゾフィーに最期の戦いを挑む展開でしたが、最後まで感動的で素晴らしかったです
冒頭の言葉にあるように、フィーネへの『絶対的信頼』の姿は胸に響きますし、まさに『己を知る者の為に死す』という言葉に相応しい内容でした
最後は魔力の源泉を全て使いつくして魔女が必要なくなる展開でしたが、ここも良く練られていたと思いました
終末のイゼッタ 最終回感想
キャスト
イゼッタ:茜屋日海夏
キャスト
イゼッタ:茜屋日海夏
フィーネ:早見沙織
ビアンカ:内田彩
ロッテ:東山奈央
ロッテ:東山奈央
エルヴィラ:花澤香菜
スタッフ
スタッフ
監督:藤森雅也
シリーズ構成・脚本:吉野弘幸
キャラ原案:BUNBUN
キャラデザ・総作画監督:山下祐
音楽:未知瑠
キャラデザ・総作画監督:山下祐
音楽:未知瑠
アニメ制作:亜細亜堂
亜細亜堂所属で『劇場版 FAIRY TAIL -鳳凰の巫女-』の監督だった藤森監督オリジナルアニメです
CMが非常に魅力的でしたし、どんな作品になるのか気になっていた作品でした
歌もOPがAKINO with bless4、EDがMay'nが歌われていましたが、音楽面でも楽しめました
さて、最終回はフィーネは和平交渉、イゼッタはゾフィーとの最終決戦と、それぞれの戦いが始まります
2人で始めた戦争を終わらせるための、最後の試練が始まります
互いに祖国の将来をかけ、負けられない戦いです
まずイゼッタですが、ゾフィーとの全面対決になりますが、フィーネに命令してもらった『魔女の世界を終わらせる』という誓いを守るため…
魔力の源泉を全て使いきり、勝っても負けても『魔女の価値をなくす』という使命を果たします
魔女という規格外の存在があるから戦争が激化することもあり、これがまさに『最期の魔女の戦争』になりました
そしてフィーネは国際会議場で『魔女のいない世界』を宣言し、連合国側の意思を集結させることに成功!フィーネもまた『勝利』しました
イゼッタを想えば『魔力のない世界』は魔女としてのイゼッタの存在意義をなくすことにつながる苦しい選択でしたが、イゼッタのフィーネへの信頼を信じ、行動に移したフィーネも立派でした
ゾフィーは『裏切られた』という憎しみでしたが、フィーネは『皆のための犠牲』という尊厳につながったのは、2人の信頼があってこそでした
最後は史実のナチスドイツと同じように、連合国側からの反撃を受けゲルマニア帝国は崩壊し終戦となり…
生存不明となったイゼッタは最後に車いすに乗ってフィーネと再会するシーンで終了
魔力の全てを使い果たし、命を削って戦ったイゼッタの表情までは見れませんでしたが、フィーネの庇護のもと穏やかに過ごしている最後でした
さてそんな最終回でしたが非常に見応えのある内容でしたし…
『皇女と能力を持つ魔女』が協力して敵国を倒していくという『王道路線』でしたが、やっぱり面白いかったです
命を懸けて主君と祖国を救うという展開も王道ですが良かったです
ちなみに、イゼッタは最終的に魔力を失いながらも目的を成し遂げる着想でしたが、同じ流れとしては『まどか☆マギカ』でまどかが世界中の絶望している魔法少女を受け入れ『概念化』する流れにもつながりそうですね
他にも『AIR』で痛みに耐え続け笑ってゴールした観鈴もそうですが『大切なもののために自らを差し出す勇気』というのは人間の尊厳にもつながるものですが、誰にでもできることではない尊いものだけに感動出来るんだと思います
『Charlotte』では能力の反動で有宇が過去の記憶を失ってしまいますが、約束を守った有宇に対し奈緒が『自分は彼女』と言うところなどは、今回のイゼッタとフィーネの関係と同じく救われる展開ですし、多くの名作につながる展開でした
これで本編は最終回ですが、来週は特番のようですし楽しみです
ではまた!
おまけ
キャラクター原案は『BUNBUN』さんですが、『結城友奈は勇者である』でもキャラ原案を担当されていますが、骨太なオリジナルアニメによく合うキャラで魅力的でした
こうした正統派なファンタジー作品は多くの新規アニメファンを取り込むのにベストですし、しっかりとした作品作りはアニメの価値を高めます!
音楽も素晴らしいですし、今後もこうした取り組みを是非ともテレビ局と一緒にアニメ業界も作り上げて欲しいと思います