今回は2011年7月放送開始アニメ『輪るピングドラム』第9話『氷の世界』レビュー♪
早速レビューですがこの作品は高倉家に住む三兄妹『冠葉・晶馬・陽毬』がメインでストーリーが進行しますが・・・
今回は今までの苹果の物語から一気に陽毬の物語に変わります!
なんか『TV版エヴァの最後』のように『回想&語り』メインとなり驚きました!
内容としては『陽毬の過去』と『高倉家の影の部分』を描き出し・・・
陽毬が子供の頃『友達とお揃いのリボン』を母親に頼んだのに揃えられないのを責めていたところで・・・
陽毬が誤って鏡を蹴ってしまい・・・それが母親に当たってしまい大怪我をさせてしまいます・・・
陽毬にとっての悲しみの始まり・・・
そしてそれ以来友達とも疎遠になってしまい・・・結局学校に行っていないようです・・・
兄弟愛に囲まれた陽毬も・・・過去には辛い思いをしていたんですね・・・
しかもその友達が『地下鉄の広告』に出てくるアイドル2人組という皮肉・・・
で、最後は『運命の至る場所』から来たという謎の司書が『ペンギン帽子』を陽毬にかけ・・・
陽毬がその司書とキスを拒んだところで夢から醒めます!
不思議な空間でしたね・・・
さて今回はこれで終わりですが前々回で晶馬が轢かれたことと今回の陽毬の空間がどう繋がってくるのか楽しみです!
皆の想いが交錯しながら『1クール目のクライマックス』に突入していきます!
結果の見えないオリジナル作品・・・次回も楽しみです!
ではまた!
おまけ
そういえば今回は『武内宣之』さんが一人で『絵コンテ・演出・作画監督・作画』をされていましたね!
『ウテナ』や『化物語』などで実力を発揮された武内さんの独特な世界観が素晴らしかったです!
なかなか『内面』を上手く見せるアニメがないので・・・その点でも秀逸でした!
で、前回もご紹介しましたが、そこには『運命』と『生存戦略』について書かれていて・・・
運命 : 本人の意思には関係なく、その人生を左右する『超自然的な力』
生存戦略 : 一般的に生命の進化の過程で身に付けた『生き抜くための術』
となっていて一見相反するようにも見えますが・・・
共通点としては『あらかじめ決められた抗いがたい力』ということのようです
ここでこの件についていろいろ考察しますが・・・
高倉家と苹果は『運命』を違う解釈で捉えていて・・・
高倉家 : 『運命』は陽毬の命を奪ってしまう憎いもの
苹果 : 『運命』は幸せになるための絶対必要なもの
という風に同じ『運命』でも捕らえる人によってはぜんぜん価値が変わってしまいます・・・
『運命』は全てにおいて平等ではないですからね・・・
そんな中で『この4人が出会った理由』や『ピングドラムを手にいれろ』といわれる理由が何かですが・・・まだ分かりません・・・
ただいずれにしても『運命日記』が鍵を握っているのは確かなようです!
今後も考察していたいと思います!
あと『オリジナル作品』って先が見えない面白さがあるのが魅力ですが・・・
それ以外にもこうして『視聴者に先の展開を考えさせる』ことで『視聴者の考えも進化させる』という魅力があるんじゃないかと思います!