今回は国会で議論されている『著作権法改正案』についてのお話ですが・・・
Yahooトップページに『著作権改正法案、衆議院で可決--リッピング違法化、違法ダウンロード刑罰化』という記事が出ていました
今回の改正でどんなことが問題になるのかMr.Tの視点で考えて見ました
まず今回6月15日に衆議院本会議にて賛成多数で可決された著作権改正法案の内容ですが・・・
要約しますと2009年で罰則が設定されてなかった『ダウンロード違法化』に刑事罰を設けるということのようですね
刑事罰を設けることで『より強い違法ダウンロードの抑止力』を狙っているようです
もちろんこうした厳罰化には『理由』がありまして・・・
2009年にダウンロード違法化したものの『罰則がない』ので抑止力になっておらず、損害を受け続けている音楽業界や映像業界を中心とした『厳罰化を求める声』に応じた形です・・・
音楽業界や映像業界にとっては『タダで違法ダウンロードされる』のは死活問題ですからね・・・
で、今回の改正で皆さんが知りたいのは『じゃあ具体的に何が処罰の基準になるの?』ということだと思いますが・・・
毎日新聞やImpress Watchなどが今回の修正案での『アウトとセーフ』について語られていますが・・・
セーフ
・ユーチューブからのストリーミング
理由 : 映像や音楽を端末に保存するものではないため、ダウンロードとみなされない
・保護手段が用いられていないCDから音楽を自分のパソコンに保存
理由 : ピーガードなどの技術的保護手段が用いられていないCDなどの私的複製については、違法化の対象とはなっていない
アウト
・違法にアップロードされた画像や音楽を違法と知りつつパソコンに保存
・BDやDVDなどに用いられる『CSS』などの暗号型技術保護手段を回避して行う複製は、私的使用目的の複製の範囲外となり、認められなくなる(リッピング違法化)
とのことで、要は『違法』と知りながら『ダウンロード』しちゃダメよということと、『BDやDVDに用いられているCSSなどの保護手段を回避』して複製したら『私的目的の複製の範囲外』になっちゃうよということのようですね・・・
ただ『違法とは知らなかった』ということに関しての処罰がかなり『曖昧』になってしまっているのも事実ですし・・・
何故か『ストリーミング』はOKというのも『音楽業界』としては本来微妙なんでしょうけどねぇ・・・
あと『本質』で行くと音楽業界や映像業界が『違法ダウンロード』さえされなければ復活できると思っていたら甘いと思います
それは『イノベーション』によって『音楽=CDを買って聞くもの』という価値観から『音楽=データ=タダで聞けるもの』と時代が変化してきたことに音楽業界が対応できていないのが問題だと思うからです
実際『ユーチューブ』ではストリーミングでもいいならタダで音楽が聞ける環境になってしまいましたからね・・・
なので音楽業界や映像業界は『違法ダウンロード』をやめさせることはもちろんですが・・・
現代の価値観に合わせて変わっていくことが必要だと思います
AKBのCDが選挙権だけ取られてゴミ捨て場に放置されているのを見るにつけ・・・音楽を冒涜されている気がしますし・・・
本当の音楽の魅力をもう一度業界全体で考えたほうがいいと思います
ではまた!
おまけ
今回の記事を見ると相変わらず『玉虫色』の改正内容ですし・・・
音楽で食っていこうという人が減っていきそうで怖いです・・・
『AKB・ジャニーズ』に依存している日本の音楽業界は末期だと思いますが・・・もう一度『日本の本当の音楽』が蘇って欲しいものです