理樹が語る『人との繋がり』
西園さん!
君が望むまでもなく・・・
僕らは『孤独』なんだ!
『人の心』なんて・・・わからない!
だからこそ触れ合って・・・
『分かり合おう』とするんだよ!
僕らは誰かと共にあることで・・・
『自分自身』を知るんだ!
君は僕達と触れ合って・・・
他の誰でもない・・・『西園美魚』になるんだ!
さて理樹が『孤独』を欲する美魚に対して『仲間を信頼して孤独を乗り越える勇気』を持って欲しいと伝える・・・
『美魚ルートクライマックス』の場面から始まりましたが・・・
リトルバスターズ! 第14話『だからぼくは君に手を伸ばす』レビュー!
ゲームブランド『Key』のビックタイトルがとうとうテレビアニメ化!
製作スタッフ
原作:Key
キャラ原案:樋上いたる・Na-Ga
監督:山川吉樹
シリーズ構成:島田満
シリーズ構成:島田満
キャラデザ:飯塚晴子
アニメ制作:J.C.STAFF
アニメ制作:J.C.STAFF
音楽:折戸伸治・麻枝准・戸越まごめ・PMMK・三輪学
OP:Little Busters! (Rita)
ED:Alicemagic (Rita)
ED:Alicemagic (Rita)
- キャスト
直枝理樹 : 堀江由衣
棗 鈴 : たみやすともえ
棗 恭介 : 緑川光
井ノ原 真人 : 神奈延年
井ノ原 真人 : 神奈延年
宮沢 謙吾 : 織田優成
神北 小毬 : やなせなつみ
三枝 葉留佳 : すずきけいこ
三枝 葉留佳 : すずきけいこ
能美 クドリャフカ : 若林直美
来ヶ谷 唯湖 : 田中涼子
西園 美魚 : 巽悠衣子
西園 美魚 : 巽悠衣子
笹瀬川 佐々美 : 徳井青空
この作品は2007年7月ゲームで発売され、歴代のKey作品同様、当然京アニでのアニメ化を期待され続けましたが・・・
『京アニ』が多忙のためスケジュール予定を組めず・・・
最終的には『J.C.STAFF』がアニメ化を射止めました!
『Kanon』『AIR』『CLANNAD』と京アニ作品で作られましたが・・・今回とうとう違う製作会社に!
Key作品では『Angel Beats!』が『P.A.WORKS』で製作され大成功しましたし・・・
『J.C.STAFF』もかなりの意気込みで作ってくれているようですので楽しみにしてました!
『鍵っ子待望』のアニメ化です!
さて、14話は美魚ルートのクライマックスですが・・・
冒頭は理樹が必死に記憶してきた『本当の美魚』が記憶から消えかかるところから・・・
美魚がメガネをかけていたかも曖昧になってくる理樹・・・
確かに記憶って自分の都合でいくらでも歪曲できますし、すごく曖昧なものですからね・・・
そんな情緒不安定な理樹は恭介に救いを求めますが、恭介は理樹の言っていることが理解できない状況・・・
しかし悩む理樹に対し、恭介は『本当の美魚』が大事なら『自分以外の言葉を信じるな』というミッションを課します!
すべては理樹の心の持ちようだという恭介・・・良いアドバイザーですね
それからの理樹は恭介のミッションを唱えながら、必死に『本当の美魚が生きた痕跡』を探し・・・
ある時、美魚が以前『短歌コンクール』に応募することを言っていたことを思い出し、コンクール会場へ行くと・・・
風に乗り 白い翼で 君と行く
青の狭間の 常夏の島
と、理樹の言葉を使った俳句があったことを見つけます!
とうとう『本当の美魚』の痕跡を見つけ出すことに成功した理樹!
そしてそれを見届けた美鳥は、理樹の信念を認め美魚の居場所を教えます・・・
その後、以前美魚と美鳥が出会った浜辺に行くと、いなくなってしまった美魚が待っていて・・・美魚は理樹に『美鳥が生まれた理由』を語りだしますが・・・
子供の頃、一人ぼっちだった美魚は鏡の向こうに映る自分を『妹』だと思い込み、一緒に遊んでいたようです
まるで本当の『姉妹』のように楽しく遊ぶ2人
ただその言動を見た美魚の母が『精神病』だと心配し、美魚は強制的に『薬物治療』をされて美鳥を消されてしまい・・・日常生活に戻りますが・・・
しばらく経った国語の授業中に『若山牧水』の詩の・・・
白鳥は 哀しからずや 空の青
うみのあをにも 染まずただよふ
という詩を見て『美鳥』を思い出し・・・
美鳥を忘れて一人で楽しんでいたことに対し『贖罪』の感情を抱いてしまいます・・・
だからこそ『リトルバスターズ』との『ふれあい』に対して『後ろめたさ』があったんですね・・・
美鳥に申し訳ないという感情・・・ここで『若山牧水』の詩の『伏線』が繋がります
そして美魚は希望通り『孤独』になるため『これからは美鳥をよろしく』と理樹に言うと・・・消えてしまいます・・・
自らの意思で自分を消してしまった美魚にぶつけどころの無い悔し涙を流す理樹・・・
美魚を救いだすことが出来なかった自分を後悔します・・・
しかし理樹は涙を堪え、美鳥からかかってきた電話に対し『美魚を連れ戻す!』と美魚を諦めないことを宣言!
その言葉に美鳥は覚悟を決め『自分が消えて美魚を蘇らせる』ことに同意し、そのまま消えようとしますが・・・
そんな美鳥に対し、理樹は『美鳥のことも忘れない!』と誓います・・・
理樹の優しさが溢れるシーンで鳥肌が立ちました・・・
その後、美魚を連れ戻すため海に入っていく理樹は美魚に対し冒頭の言葉のように・・・
『みんな孤独』だからこそ『繋がることで自分を認識する大切さ』を伝え、美魚も自分たちと繋がって共に生きようと叫びます!
『孤独』は皆誰しも抱く苦しい感情ですが、人は人と触れ合ってこそ生きていけるんですよね・・・
このシーンは理樹役の『堀江由衣』さんの切ない声とBGMの『遥か彼方』のインストがシンクロして・・・
久しぶりに泣けました・・・
『遥か彼方』は『神曲』です・・・
最後は理樹の真摯な声が胸に響いた美魚が・・・
海から戻り、いつものような温かい笑顔を見せるようになりました・・・
辛い時も一緒に乗り越える仲間がいる・・・友情は素晴らしいですね・・・
そしてEDは特殊EDの『雨のち晴れ』です!最高だよJC!
この歌すごくいいですよねぇ・・・美魚を迎えるメンバーの姿もすごく感動しました!
本当に完璧な『美魚ルートの締め方』でした!
さて14話は美魚ルート完結回でしたが・・・
原作にある『切なさと温かさ』が良く表現できていて・・・
久しぶりに泣けました・・・
『美魚ルート』はKeyの樫田レオさんのシナリオですが・・・
『Key』の持つ『切ない演出』を新しい視点で見せてくれました!
あと切ない場面で流れる『麻枝准』さん作曲の『song for friends』や『遥か彼方』インストや・・・
リトバスの『重要曲』である『少年たちとの別れ』は心に響きますね・・・
Key作品が他のゲーム作品と一線を画しているのは『BGMや音楽の旋律や使い方が秀逸』なところもあり・・・
アニメでもそれが生かされてました
それから今回の絵コンテは『島津裕行さんと山川吉樹監督』共同でしたが・・・
陰影の付け方や理樹の苦悩のシーンなど、心理描写の魅せ方が巧みだったと感じました!
正直このルートは描写がすごく難しいと思っていたので『よく映像化してくれたなぁ・・・』と感動しました・・・
そしてKey作品の製作ですが・・・
京アニ『CLANNAD』
・監督 : 石原立也
・脚本 : 志茂文彦
・山場絵コンテ : 高雄統子(石原立也)
JC『リトバス』
・監督 : 山川吉樹
・脚本 : 島田満
・山場絵コンテ : 島津裕行(山川吉樹)
など、どちらも『センターライン』がしっかりしているからこそ良い作品が生まれるんだなぁ・・・と改めて思いました!
製作会社が変わっても、製作の中心となるスタッフがしっかりしていれば『Key作品のアニメ化は何も問題ない』です!
それから『プレイングマネージャー』のように絵コンテ等でも活躍できる監督がいるのも強みだと思います!
良いスタッフに恵まれたKey作品は本当に幸せな作品ですね
あと今回の絵コンテを担当した『島津裕行』さんですが・・・
以前ご紹介しましたが、『堀ノ内元=島津裕行』さんのようで、3話と8話と同じ絵コンテの方です!
島津さんといえば『狼と香辛料』『ヨスガノソラ』『ef』『アマガミ』など人気作に参加されている方ですので・・・
そういう方がリトバスに参加されているのは心強いです!
とにかく『島津裕行=堀之内元』さんの絵コンテは『キャラが生きている』んですよね!
キャラに躍動感を与えることが出来る素晴らしい才能です
この人の絵コンテ回は他のアニメでも今後要チェックです!
何で別名義にしているかは分からないですけどね
作品によって変えているのかな?
ってかここ3日間『島津裕行=堀之内元』名義で
・はながいNEXT 1話 絵コンテ
・俺修羅 2話 絵コンテ
・リトバス 14話 絵コンテ
って仕事量がハンパないです!
しかも全部高い次元で面白いですし・・・今後これに『まおゆう・キングダム』もいずれ絵コンテで入るでしょうからね・・・
スーパーマンみたいな人ですね!今後も注目してます!
さて次回はゲームでも人気の『お泊り回』ですね!
『理樹の違う一面』も見れそうですので・・・楽しみです!
次回も楽しみです♪
ではまた!
おまけ
あと今回の『美魚ルート』で感動された方は・・・
今後あるであろう『リフレイン』でその何倍も泣けるシーンがあると思いますので・・・期待して待っていてください!
今回の『理樹と美魚』のやりとりを・・・リフレインは『別目線』で見せてくれます
『Key作品の奥深さ』を・・・後ほどじっくり堪能して下さい
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