丹精こめた作物は
それだけで人の心と体を満たし
『幸せ』にしてくれる!
何より『作物を育てる』ことが喜びなんだ!
いつか君にその喜びを知ってもらえたら…
アニメ『のうりん』第4話
畑耕作のセリフより
さて『笑えない』と嘆く林檎に対し、耕作が『農業の厳しさと喜び』を伝え、林檎を笑わせることに成功する『のうりん』らしいシーンからはじまりましたが…
私的注目度5位: のうりん
異色の『農業』を題材にしたラノベで、『みんなで選ぶベストラノベ2011』コメディ部門第1位作品のアニメ化です
製作スタッフ
原作:白鳥士郎
原作イラスト:切符
監督:大沼心
シリーズ構成:横手美智子
シリーズ構成:横手美智子
キャラデザ:小野田将人
アニメ制作:SILVER LINK.
キャスト
畑耕作:浅沼晋太郎
木下林檎:田村ゆかり
中沢農:花澤香菜
今回はまず『農園を荒らすサル対策』をすることになりいろいろ知恵を絞り…
最終的に『吹き矢』でサルの動きを止める作戦にし、早速実行し捕まったのは『腕の怪我をしているサル』でした…
腕を怪我をしているため満足にエサにありつけず、仕方なく農園のエサを食べていたようです…
そして本来なら『害獣』として殺処分しなければならないところ、良田が動物園で引き取ってもらえる段取りをつけてくれました!
あと原作ではここで良田が本当に『害獣が悪』で『農園が良』なのかという議論があるのですがアニメでは省略されてましたね
原作では良田は『森の管理(林業工学科)』の発展により『動物と農業の共存共栄』ができるはずだという持論を展開しますが、まさにその通りだと思いました
その後、耕作は『林檎が喜べない体質』になったことを知り、いろいろな方法を試しても喜ばない林檎に『どうしたら喜んでもらえるか』を考えながら眠ると…
夢の中で『大地(ガイア)』が登場し『人間は大地(ガイア)に何をしてきたのか?』と問いかけられ…
同時に『大地(ガイア)はもっと耕せと囁いている』といい去っていきます…
この『大地(ガイア)』のくだりは『のうりん』を有名にした言葉ですが、原作では『人間は大地(ガイア)で農業をしてきた』と耕作が悟ります
そして耕作は『自分達』では林檎を喜ばすことはできないけれど、『農業』なら喜ばせられるのではないかと考えた末に…
耕作は林檎を『ある農場』に連れて行きます…
ここからは『原作1巻』の最後の『核心部分』に入ります
その農場は『連作障害(同じ作物を作り生産に障害がでた土地)』で『死んだ土地』でした…
原作での説明では、この『死んだ土地』は『指定産地制度の補助金(ある特定の作物を作ると補助金がもらえる)』のため、単一作物を毎年生産させようと『化学肥料と農薬を使いまくった』ため…
土地を耕すミミズが死んでしまい、単一作物を作ったため特定の病原菌や害虫がたまりまくって『農薬と害虫と病原菌漬け』の土地になってしまった土地でした…
しかし『補助金』により『安定した農業』ができることは農家にとっても大切なことであり、非常に難しい問題の末、結果として生まれた土地であると説明がありました
しかしそんな『死んだ土地(ガイア)』にしたのが人間であれば、逆に『土地(ガイア)を生き返らせる』ことが出来るの人間ということで…
田茂農林高校では『7年』かけてトマトを作るまで生き返らせたことを林檎に伝える耕作…
7年…一度死んだ土地(ガイア)を生き返らせるのは本当に根気のいる作業だと実感します…
最後はその『生き返った土地のトマト』を林檎に食べさせると喜んで食べてくれました!
そして冒頭の言葉のように『農業で人を喜ばすことが出来る』ことを実感した耕作と、原作にあった特に印象的な言葉として…
見てもらいたかったんだ
どれほど病み疲れても
必ず元に戻るってことを
という部分はリンクしてすごく心に響きました…
普通は『良い面』だけがクローズアップされますが…
この作品は『裏の部分』『真実の部分』もきちんと描かれているのが人気の秘密だと改めて感心しました
さてそんなこんなで4話終了ですが、これぞ『のうりん』らしい話で素晴らしかったと思います!
そしてあくまでこの作品は『ライトな農業』を趣旨としてますし、この流れでいいと思います!
あとはところどころ今回のように『農業の現状』を混ぜてくると思いますので、そういうところだけ『キッチリ』伝えてくれればいいと思います!
ではまた!
おまけ
Mr.Tが原作1巻を読んだとき一番印象に残ったのが今回の部分で『ただのラノベ』ではないと驚いたのを今でも思い出します!
必ず原作やアニメを見た方にいろんなことを考えさせてくれる作品になると思います!
そして『ラノベベース』ですので読みやすいですし…是非とも原作も多くの人に読んで欲しいです!