ひとりで、気ままに生きる
耳なじみのいいフレーズだよ・・・カッコイイよ
だけど、それはえらく身勝手
ひとは、ひとと関わって、社会の中で生きているってことを、どっかで忘れてしまっている
自由?・・・おいおい!なんて無責任な言葉なんだ!
自由な国?・・・・おいおい!そんな言葉でひとをたぶらかしちゃいけないよ!
ここまでは自由にやっていいけど・・・ここからは自由ではありませんと・・・ちゃんと言わないと!
『何で自分の思う通りにできないの?』って言う人がいるけど・・・
できないよ!ひとは、社会の中で生きているんだから。
『水曜どうでしょう』ディレクター 藤村忠寿
著書『けもの道』より
さて今回は『本当の自由の意味』についての言葉から始まりましたが・・・
『水曜どうでしょう』の『藤村D』でおなじみの藤村忠寿さんが4月22日に出版された『けもの道』という本についてお話を!
『一地方のD』から今や『全国区』の有名人になり・・・とうとう本も出してくれました!
この本はいわゆる『作り手側』からの考え方で書かれていて・・・著書の中で興味深かったのが・・・
『お客と番組作りの関係』が語られていて藤村Dの持論としては・・・
僕はね、誤解しないんでほしいんだけど、お客さんの意見はあまり聞かない。むしろ、聞いてはダメだと思っている
HPに書き込まれている感想はすごく見ているけど、ちょっと俯瞰で見て、雰囲気を感じ取る
そうすれば『自分達の味が変わってないか?』という一番大事なところが確認できる
作り手が客の意見を聞いて『言われたとおりに直して』いたら・・・
『お前は何を信じて作っているんだ?』
『お前の味はどこにあるんだ?』
って思ってしまう
味を守るのは、僕ら自身
と語っていましたが、やっぱり人気作を作る方々の考えは『信念』があるんだと感じました・・・
そして『ものづくり』に関わる方々ならこの言葉はすごく深く感じ取れると思います
それから『藤村D』らしい言葉として
『計画通りに行かなかった時』の考え方で・・・
目の前で起こることに対処していけば、何の問題もない
計画通りに行かないことを不安に思う必要などまったくない
なんなら最終的に目的地に着かなくてもいいんだから
だって行き先はもともと、どこでも良かったんだから
という言葉はまさに『どうでしょう』の根幹に流れる言葉だと思いました・・・
こういう柔軟な考え方が出来るようになればリラックスできるようになりますよね・・・
正直この本はどんな『癒しの本』や『哲学書』より『人間味のある温かい本』であり・・・
『ものづくり』をしている方々には『こういう見方があるんだ!』と気づかしてくれる本だと思います!
冒頭の言葉もそうですが・・・『今まで藤村Dが生きてきた中で感じたこと』を上手く表現しています!
是非とも多くの人に読んで欲しいです!
ではまた!
おまけ
そういえばこの本の中で『オリジナリティ』についても語られていて・・・
藤村Dは・・・
よく『真似ではなく、新しい発想で考えよう』なんていうけど、そもそも言葉の使い方が間違っている
『新しい発想』ではなくて、『そこに自分の感性を出す』と言うことでしょうと
つまりね。『新しさ』とは『それまでとは見方が違う』とか、あるいは『捉えた角度が違う』ということで。
既にあるものをまず真似る。それを自分なりの感性で動かす。
それが『オリジナリティ』と呼ばれ、他人から見ると『新しい』といわれる
と語られていましたが・・・まさに的を得ていると思いました!
そう思ったのは大人気になったオリジナルアニメ『まどか☆マギカ』で顕著でしたが・・・
脚本の虚淵さんが『魔法少女の物語』を藤村Dが言うように『今までと違う見方で作った』からなんですよね!
『魔法少女モノ』というのは『やり尽くした感』があった中で『虚淵さんの感性』で違う目線を加えたことで・・・
『新しい魔法少女』としてこの作品が捉えられたのが・・・まさに藤村Dが言っていることとリンクしたので驚いてます・・・
この本を読んでいると『時代の先を見る力がある人』っていうのは・・・
共通点があるんだなぁと思いました・・・
『いろんな見方』ができる本だと思います!