感想 : 1話は一輝の過去の重い話をわざと外して明るいテイストの『ステラ推し』で『テンプレラノベ』を装い視聴者に作品の魅力を見せて…
2話では『できる妹登場』というこれも『テンプレ展開』を頭に持ってきて、妹が兄を溺愛している理由となる『一輝の過去の重い話』を中盤で持ってきて作品に重厚感を持たせ、最後にとどめの『ステラ推し』というラノベお約束を持ってくる『構成の妙』は凄いです!
原作では1話から『重い語り・回想』が多く硬い印象でしたが、アニメは『入り込みやすい』ように1話はわざとお約束の『テンプレラノベ風』にして初見でも見やすい構成にしたのはさすが大沼監督の慧眼だと思いました
アニメはどうしても『1話』が大事ですからね…重い話は2話に持ってきてまとめて説明する機転は『メディアの違いを理解せよ』をよく理解しているアニメ化だと思います
キャスト
黒鉄一輝:逢坂良太
黒鉄一輝:逢坂良太
ステラ・ヴァーミリオン:石上静香
黒鉄珠雫:東山奈央
スタッフ
原作:海空りく
スタッフ
原作:海空りく
原作イラスト:をん
監督:大沼心
シリーズ構成:ヤスカワショウゴ
シリーズ構成:ヤスカワショウゴ
キャラデザ:小松原聖
音楽:中川幸太郎
音楽:中川幸太郎
アニメ制作:SILVER LINK./NEXUS
ラノベのアニメ化ですが、こちらはアクションものです
実力派の大沼心監督がどのようにこの作品を面白くしてくるのか楽しみです
ちょっと今期はラノベ作品が多いのが気になるところですが、それがどのような影響をもたらすのか気になるところです
2話は額縁構造(現在ー過去ー現在)になっていて、まずは一輝の妹の雫が登場しますが、当然『テンプレ』のように『出来る妹』で…
しかも劣等生と言われる兄を溺愛しているようです
見事な『王道ラノベ展開』です
で、当然のごとくステラは雫が『兄を溺愛する理由』を知りたがりますが、ここで『過去』の話となり、一輝の家系は英雄を生み出した名門で、能力がない一輝は『腫れ物』のように扱われる中…
英雄と言われる祖父に『諦めるな』という言葉を信じ鍛錬し学校に入ったものの、一輝を良く思わない黒鉄一族が学園に命令し一輝を落第させたと言う展開でした…
そんな兄を慕ってきたからこその雫の愛という展開でしたが、実際は今の学園長となって黒鉄家の呪縛は解かれ、あくまで『実戦重視』になり一輝にも光が見えてきました
チラッと映像で出ましたが、ステラも同じ境遇のようですが、これは3話以降で明かされそうですね
そんな過去の一輝に同じ境遇を重ねたステラは同調しだし…
最後はこれまた『お約束』のお風呂でのスキンシップで終了
ここはオチとしてやっぱり必要なんですよね…『シリアスのちお約束』は面白いアニメの鉄則ですが、きっちりツボを押さえるのはさすが大沼監督の上手さだと思いました
さて2話も面白かったですが、実際漫画が『ガンガンオンライン』で4話まで見れますので是非とも見て欲しいのですが、漫画では最初から2人の生い立ちが作中のところどころに見えてきますしアニメとの対比が面白いですが…
よく『テンプレラノベアニメ』と言う言葉が『紋切り型』で型にはまった作品という悪い表現で使われますが、逆に『水戸黄門』のように『印籠(お約束)』のシーンでカタルシスを得るファンは間違いなくいることも事実なんですよね
だからこその『テンプレラノベアニメ』の敷居の低さを上手く利用したこの作品は非常に『頭脳的』だと思いました
水戸黄門でお約束の印籠出なかったら消化不良になりますよね?ラノベアニメも然りです
さて2話も作画もしっかりしているのは魅力的ですし…
一輝とステラの交流に期待です
来週も楽しみです!
ではまた!
おまけ
今期は何故かラノベ作品が多いですが、どうせなら『出版社』の枠を超えたコラボとかしたらおもしろそうですけどね!
特に『アスタリスク』と『落第騎士』は展開も内容も似ているという『話題』にもなってますし、いっそのこと2作品でキャラ出し合ったりしたらどうかな?
なかなかアニメとしてのヒット作が出ないラノベアニメ作品だからこそ、新しい視点のアイデアは『相乗効果』で盛り上がるんじゃないかと思います