魂の叫び
我慢して諦めれば 丸く収まるなんて
そんなのただの自己満足です!おかしいです!
待っているって言ってるのに 諦めないでください
後悔すると分かっている選択肢を 自分から選ばないでください
諦めるのは、最後までいっぱい頑張ってからにしてください!
さて、久美子が先輩のあすかに対し『自ら可能性を閉じるような選択肢を選ばないでほしい』と泣きながら説得する場面から始まりましたが、切ないシーンで胸が締め付けられました…
他の人では言えないようなことも率直に言える『素直さ』が久美子の魅力ですし、飾らない言葉だからこそ人の心に響きます
この言葉って、この作品を見ている多くの人に突き刺さる言葉だと思いますし、本当に素晴らしい作品だと改めて思いました
キャスト
黄前久美子:黒沢ともよ
加藤葉月:朝井彩加
川島緑輝:豊田萌絵
高坂麗奈:安済知佳
高坂麗奈:安済知佳
田中あすか:寿美菜子
小笠原晴香:早見沙織
中世古香織:茅原実里
中世古香織:茅原実里
スタッフ
原作:武田綾乃
監督:石原立也
シリーズ構成:花田十輝
キャラデザ:池田晶子
キャラデザ:池田晶子
シリーズ演出:山田尚子
美術監督:篠原睦雄、
音楽:松田彬人
音楽:松田彬人
アニメ制作:京都アニメーション
さて、今回はあすかの『演奏をしない』という堅い意思を変えるために久美子が奔走する回でしたが、久美子の想いやあすかの想い、そして吹奏楽部のメンバーの想いが交錯しますが…
あすかが吹奏楽部になくてはならない存在であることがよく見えてくる展開でした
特にあすかは高校三年生で、今回のコンクールに出なければ、もう高校生活で演奏できない状況でもあり、あすかに悔いが残ることは誰の目に見ても明らかな状況でした
その後、あすかに復帰してほしいという強い想いを持って会いに行った久美子ですが、最初、久美子は『皆があすかに戻ってきてほしい』と説得しますが、あすかは冷静に
黄前ちゃん!そう言えるほど、その人たちのこと知っているの?
境界線引いて、踏み込むことは絶対にしない
気になって 近づくくせに
傷つくのも、傷つけるのも怖いから
なあなあにして 安全な場所から見守る
そんな人間に 相手が本音を見せてくれていると思う?
と、久美子の性格を読み、本音を見せずに、自分は高みの見物をしているだけの、上っ面のことしか見ていないことを指摘します
久美子の性格的な弱さをよく知っているあすか…
そんな指摘を受けた久美子ですが、そこで引くことなく、周りの気持ちではなく正直に自分の気持ちをあすかに伝え…
私は、先輩に本番に立ってほしい!
あのホールで先輩と一緒に吹きたい!
先輩のユーフォが聞きたいんです!
と、心の底からの叫びをあすかに伝えると、あすかの閉ざされていた心の扉を開けることに成功する久美子
もし久美子が『作為的な言葉』であすかに戻ってきてほしいと伝えても戻らなかったと思いますが、なにより『心からの想い』をぶつけることで、あすかの心を揺さぶったのは、久美子に変化があったたからだと思いました
今まで久美子が避けてきた『弱い部分をさらけ出す』という行為をしてでも久美子があすかに伝えたかった真実の言葉を聞いたあすかは、自分への最高の愛情表現だと感じたと思います
そしてラストではあすかが吹奏楽部に戻ってくる描写で終了!
あすかが『後悔する選択肢』から抜け出しますが、間違いなく久美子の力があったからこそですね
前回に続き2期の山場の回でしたし、まさに『心に響く回』でした
さてそんな10話でしたが、これであすかが復帰しましたし、全員が前を向いて大会に臨めそうです
今後も期待しています
ではまた!
おまけ
前回も書きましたが、私的に『あすかと久美子』の関係って、マリみての『聖と祐巳』に似ているなぁ…て思ってます
聖も下級生に人気がある一方で『悲しい過去・不器用な性格』という負の部分を、祐巳という真っ直ぐな性格の後輩によって感化されていく流れが、なんだかリンクするんですよね…
『マリみて』の聖も、『ユーフォ』のあすかも、物語の構成に『必要なピース』として重要な人物ですが、やっぱり面白い作品には、こういう重要な脇役の存在が光ります