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【新しい世界を開いた作品】『君の名は。』Blu-rayコレクターズ・エディションを買いました(『君の名は。』はアニメの可能性を大きく広げ、アニメの歴史としても価値ある作品となりました)

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今回は『君の名は』のお話です!
 
 
『君の名は』Blu-rayコレクターズ・エディション を買いました!
  
【限定生産特典内容】
○本編107分
○本編ディスク+特典ディスク3枚+Ultra HD Blu-ray本編ディスク
○アウターケース付
★ ディレクション新海誠監督、キャラクターデザイン田中将賀氏、美術監督丹治匠氏ら豪華スタッフによる描き下ろし6面デジパック

【封入特典】
○100Pブックレット、縮刷版台本、ミニキャラシール
ブックレットは、大好評の劇場パンフレットからキャスト&スタッフインタビューを選りすぐって掲載。
また、パンフレットに掲載しきれなかった新海誠監督Q&A完全版や、
雑誌やグッズなどへ描き下ろしたイラスト版権集など、充実の100ページ!

豪華な内容になっています!
 
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ちなみに今回はAmazonで購入しましたが、早期購入特典で描き下ろしA4特製フレーム[高画質印刷]+特殊加工ポストカードがついてきました
 
こういう限定特典は嬉しいです!早めに購入しておいてよかったです
 
作品も素晴らしいですが特典も大事な要素ですね
 
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もはやこの作品について説明の必要がないほど有名になりましたが、昨年8月26日から上映開始されると、人気が人気を呼び歴代の興行上位作品を次々抜き、新海誠監督の名を世に知らしめました
 
日本のアニメで100億円を超えたのは、宮崎駿監督の作品以外では初めてと、記録づくめとなりました
 
これで名実ともに『ポスト宮崎駿』の座は新海誠監督が筆頭になりました!おめでとうございます

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それにしても、ほんの10年前までは美少女ゲームのOPムービーを作られていた新海監督が、とうとうポスト宮崎駿の筆頭と言われるまでになったかと思うと胸が熱くなりますね…
 
そういう意味では、現在ゲームに携わっているクリエイターも、才能が有れば新海監督のように100億円を超えるような映画を作ることができるという意味では夢が持てますね
 
ジブリでなくてもメガヒットを作れるいうのは、時代の転換点を迎えているのを肌で感じました





 
 
ちなみにMr.Tは新海誠作品ファンですし、画像の美しさは新海作品ならではの魅力があります
 
特に『秒速5センチメートル』の映像としての完成度は現在でも通じるものがありますし、『ほしのこえ』『雲のむこう、約束の場所』はシナリオも秀逸でしたし、新海監督らしい作品に魅了されました
 
グッズも含めいろいろな関連商品を買ってます

 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
以前もお伝えしていましたが何故これだけのメガヒットが誕生したのかはいろいろな議論を呼んでいますが…
 
Mr.Tが考える『3つの理由』は…
 

1.妥協を認めた柔軟性

2.自分の長所は譲らない意志の強さ

3.アニメオタクだけに頼らない客層の幅広さ
 

今回のキーポイントだと思います

それぞれの理由をMr.Tの考察で読み解きます






理由1.妥協を認めた柔軟性
 
新海誠作品は映像の完成度は高いものの、脚本は『男女のすれ違い』が描かれるなど、一般視聴者が好きな『ボーイミーツガール&ハッピーエンド』ではないのが特徴で、それがクセとして『好き・嫌い』がはっきり分かれる監督でしたが…
 
今回はとにかく『一般視聴者が大好きなシナリオ』に妥協をしたのが、結果万人に受ける要素に繋がりました
  
新海監督としては、本当にやりたいシナリオではなかったと思いますが、今回はとにかく『結果』を求めての妥協が功を奏しました
 
 


 


特に作品への『妥協』について分かりやすい表現をしているのが三谷幸喜監督作品の『ラヂオの時間』のワンシーンで

プロデューサー役の『西村雅彦』さんのセリフが心に残っているのですが…


満足いくものなんて、そう作れるものじゃない。

妥協して妥協して、自分を殺して、作品を作り上げるんです。

でも、いいですか?我々は信じてる。

いつかはそれでも『満足いくもの』が出来るはずだ!
  
その作品に関わった全ての人と、それを聴いた『全ての人が満足できるもの』が!

ただ『今回』はそうじゃなかった…それだけのことです!

悪いが名前は読み上げますよ。

なぜならこれは『あんたの作品』だからだ。紛れもなく。




 
 
と語るシーンがありますが、妥協なしで自分の思うような作品を作りたかったら『同人誌』『同人アニメ』でいいですが…

少なくとも『商業』だったら『多くの人が喜ぶ作風』に妥協する勇気も必要で、その勇気を新海監督が今回見せたんだと思いました
  
結果が出れば宮崎駿監督のように『自分の作りたい作品』を作るとこができますし、まさにこの作品はそのきっかけづくりになりました
 
 



 

理由2.自分の長所は譲らない意志の強さ
 
新海監督の一番の強みはなんといっても『透明な景色』といわれる、ジブリでも真似できない味わい深い景色を描くことですし、シナリオなど他は妥協しても、そこだけは今回妥協が全くなかったのが多くの視聴者や新海ファンを喜ばせることになりましたし…

今回は監督・新海誠(『秒速5センチメートル』監督)、作画監督・安藤雅司(『千と千尋の神隠し』作画監督)、キャラデザ・田中将賀(『あの花』『ここさけ』キャラデザ)、という凄いメンバーが集まった豪華な作品だからこそ、今まで以上に作画のレベルも高かったのが結果メガヒットにつながったと思います
 
ジブリから新海作品に移ってこられた作画の方も多いですし、そういう意味でもこれからどんどん伸びていく余地は大いにあります








 
 
理由3.アニメオタクだけに頼らない客層の広さ

この内容は『製品ライフサイクル』を参考にお話しようと思います!
 
『製品ライフサイクル』普通の企業でも取り入れている『マーケティングの基礎手法』ですが…
 
今回『君の名は。』に当てはめてみます
 
 
 
『製品ライフサイクルって何?と思われる方がいるかもしれませんが…
 
要は『現在のライフサイクルがどの位置にいるのか?』を確認し、今後の展開を考えていくとうことです!
 
こうすれば客観的に流れを見ることが出来ます
 
 
 
 
 
さてその『ライフサイクル』ですが4つの分類があり…
 
図で表すと下記のようになるのですが…
 
 
 
 
 

その4つの分類それぞれの特徴をピックアップしますと…
 
 
1.導入期
 
市場 : 小さい
売上・利益率 : 小さい
強豪 : ほとんどいない
マーケティング目標 : 市場の拡大
マーケティングの重点 : 製品認知
 
 
2.成長期
 
市場 : 急成長
売上・利益率 : ピーク
強豪 : 増加
マーケティング目標 : 市場浸透
マーケティングの重点 : ブランド
 
 
 
3.成熟期
 
市場 : 低成長(限られた市場の取り合い)
売上・利益率 : 維持or低下
強豪 : 多い(各社特徴を持った競争)
マーケティング目標 : シェア維持
マーケティングの重点 : 差別化
 
 
 
4.衰退期
 
市場 : 低下
売上・利益率 : 低下
強豪 : 減少
マーケティング目標 : 生産性の確保
マーケティングの重点 : ライン縮小・マニア確保
 
 
 
 
 
というのが特徴なのですが、先にお話しました『今のアニメ産業』を4つの分類に照らし合わせますと
 
『今のアニメ産業』は『3.成熟期・後期』にいるのではないかと思います
 
 
『攻殻機動隊』などメインを張っていた時期はアニメ産業がピークを迎えた『2.成長期』だと思います 
 

 
 
ですので『成熟期・後期』に差し掛かってしまったアニメ業界を…
 
次の『衰退期』に移行させずに『新規顧客を開拓』し、再び『成長期を生み出すにはどうしたらいいのか?』が議論されています
 
 

 
 
ただ『今のアニメはオタクの消費財』と言われるように、私的にアニメ産業が『衰退期』を迎える『予兆』を感じるているのも事実で…
 

1.安易な『エロ・ハーレムもの』が乱立している
  
どの作品とは言いませんが『手っ取り早くアニメオタクを抱え込もう』という製作者サイドの意図が見え隠れ…
*特にラノベのアニメ化にはこういう作品が多いです…


 
2.一般人が見れない『深夜帯』の放送の増加
   
昔はゴールデンタイムで放送していたアニメが深夜に移行し、放送時間自体が『一般向け』を意識していないので新規の顧客が増えない(完全にアニメオタク向け)。
そのため限られた市場の取り合いになってしまう
円盤を買う購買層は大きく変わらない)
 



3.人気原作の枯渇
  
過去漫画雑誌のトップに立っていた作品をどんどんアニメ化したため、弾が残っていない。
なので原作ファンをターゲットにした円盤販売に結びつかない 
 


4.アニメ制作会社の倒産
  
結局現在の限られた市場をアニメ業界で取り合っている状況では、構造上、弱肉強食のようになってしまい、資金力のないところから淘汰されてしまうことになってしまう



 
と、今のアニメ作品がいわゆる『アニメオタク』向けに特化してきている点など課題を出してみましたが、そうなってくると人気原作が枯渇する中、成長するための要素としてはそれを逆手にとって…
 

  
1.骨太なオリジナルアニメの拡充

2.地域密着作品の制作

3.『劇場版』などテレビアニメ以外の可能性
 

 
などが再びアニメ業界を成長させるキーワードですが、それが今回まさに重なって『新しい客層の獲得』により100億円を超える興行収入になったんだと考えます
 
アニメオタクだけを囲い込んでもこの100億円をこえることは不可能ですし、そういう意味でも新しい世界を開いた作品だと思います
 
『君の名は。』はアニメの世界の可能性を大きく広げたということで、アニメの歴史としても大きな作品となりました
 

 


以上3つのキーワードで考察しましたが、いずれにしても宮崎駿監督やジブリ作品でなくても100億円興行収入のアニメが作れることを現実に証明されましたし…
 
 
まだ見ていない方は歴史の証人になれますので、見ている方もまだ見ていない方もBDを買ってみてほしいと思います
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ではまた!
 
 
 
 

 
 
 
  おまけ  

 

話題沸騰の同作品ですが…
 
新海誠作品ファンとしては、新海誠の才能はまだまだこんなもんじゃないと思っていますし、この作品で『メジャー』になれたのは良いことですし今後にさらに期待が持てます
 
次作はもっと『新海誠監督のやりたいこと』をふんだんに盛り込んだ作品にしてほしいです

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