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【強いメッセージ性を出さない作品作り】『少女終末旅行』最終回感想(メインキャラ2人と非常にシンプルな作品構成でしたが、そのシンプルさがこの作品の良さだと思いました)

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感想 : 最終回でしたが、この作品に込められたメッセージは『人は1人では生きていけないし、逆に1人でも理解者がいれば生きていける』ということだったのかなと感じました
 
メインキャラはチトとユーリと2人だけで、終末世界を食料を求め移動するという、非常にシンプルな作品構成でしたが、そのシンプルさがこの作品の良さだと思いました
 
ただ、名作がアニメ化を待っていたような数年前であれば、アニメ化する話はまずなかったでしょうし、人気原作がアニメ化し尽くされた中で、時代がこの作品をアニメ化させたとも思えます


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そして監督は尾崎隆晴さんでしたが、これまで存じ上げませんでしたが、OPも面白い構成でしたし、原作の世界観をうまくアニメに落とし込んだと思いますし、非常に優秀な監督だと思いました

その尾崎監督ですが、製作開始時のインタビューで『少女2人が純粋に今を感じ、日常を過ごしていく癒しの作品』『終末世界に残された者の使命感・義務感は全くない』と言われていましたが、強いメッセージ性は出さない作品作りは斬新だと思いました
 
作品を作る上でメッセージ性は重要だと思いましたが、あえて制作側からそうしたものを表に出さないスタイルの作品作りでした
 
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この作品を見て思ったのが、同じく荒廃した世界を題材にしたKey作品の『planetarian』とのメッセージ性の持たせ方の違いでした 
 
『planetarian』は2004年にKeyから発売されたゲームですが、ロボットと人との関係性が語られました
 
もう10年以上前の作品ですが、2016年に劇場アニメ化もされるなど、この作品が持つ世界観は今でも感動できるものです







そして劇場アニメの津田監督のインタビューでこの作品に流れるテーマとして『最期に満足できる人生とは』ということを言われていました

ここは『少女終末旅行』とは全く逆で、見る人に感じてほしいポイントを制作者側が提示しているパターンですし、だからこそ感情を揺さぶられる作品です

その作品がもつオリジナリティは様々ですし、視聴者へのアプローチの仕方に正解はないですし、それこそ監督の作品に対する考えが反映されるんだと思います






そんなことを思いながら最終回を見ましたが、原作は続いていますが、どういう風に落ち着くんですかね?
 
『フランダースの犬』みたいな最期かもしれませんが、いずれにせよ2人に救いがあるラストにしてほしいと思います




ではまた
 
 
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