女神の作りし『運命論』
遺された兄弟羊は言いました・・・
女神様!どうして陽毬を選んだんですか?
女神は言いました・・・
だって罰は・・・
一番理不尽じゃないとね!
さて、ラストに語られた理不尽な『女神の運命論』から始まりましたが・・・
2011年7月放送開始アニメ『輪るピングドラム』第12話『僕たちを巡る輪』レビュー♪
早速レビューですが今回は『プリンセスオブザクリスタル』の赤の『95』という文字があちこちに書かれている電車の車内空間からで・・・
晶馬は苹果の姉桃香が『16年前の事件』で亡くなった時の事件の主犯は自分達の両親であることを告白します・・・
これで晶馬達と苹果をつなぐ『輪』が見えました・・・
ここで話は過去に戻りますが『苹果の姉の桃香』は地下鉄に乗っているときに晶馬達の両親が起こしたテロの被害にあって亡くなったようです・・・
作品中では『爆弾テロ』になってますが・・・おそらく『サリン事件』を模したテロのようなものが起こったんでしょうね・・・
テロ主犯の晶馬達の父親は『これでセカイはピースされる』という謎の言葉を残して犯行を行います・・・
さて再び『赤の95』の空間に戻ってきますが・・・『プリンセスオブザクリスタル』が『いいことを教えてやる!』と言うと晶馬達に・・・
『呪われた運命の子がピングドラムを失った』ことで『セカイは再び闇ウサギを呼び込んだ!』と言い・・・
さらに『運命の日が近づいている』ことを告げます・・・
そして最後には『妹の命を救いたければピングドラムを手に入れろ!』と言い気絶する陽毬・・・またもや運命に翻弄されます・・・
その後、駆けつけた冠葉は自分の命を差し出してまで陽毬を助けようとしますが・・・
冒頭の言葉にあるように『女神の運命のいたずら』により理不尽な形で陽毬はまた死んでしまいます・・・
『負のスパイラル』が続きます・・・
さて今回は陽毬が死んでしまう所で終わりですが今後は過去の『テロ事件』を中心となって展開されそうで・・・
その『テロ事件』は前回ご紹介したように皆さんも連想されている『地下鉄サリン事件』のようなテロの話題のようですね・・・
ただ実名であげることはアニメではありえないのでそれに『類似』した『集団テロ』のような形で語られそうです・・・
あとこれも前回書きましたが以前幾原監督がインタビューで語っていましたが『12年ぶりの新作』を作るにあたりとしては『サブテーマ』がり・・・
娯楽作品ですし、基本的には純粋にキャラクターを楽しんでもらいたいと思ってます
その上でサブテーマとして『自分がなぜこの作品を作ろうと思ったか?』ということですよね
ちょっとだけ言うと『自分の世代』と『この作品の主人公』のような十代半ばの子供達とは『断絶』があると感じているんです
それが何かを明らかにした上で『お互いをつなぐ希望になるような作品』にしたいと思ってます
最終的に上手くいくかわかりませんが、自分がこの作品を作る理由はまさにそこにあります
とのことで『幾原監督世代と若い世代との融合』がこの作品のサブテーマとしてあるようですが・・・
私的な想定では今の高校生以下にはほぼ記憶がないであろう16年前に起きたこうした『テロ事件』を知ってもらい風化させないことと・・・
それを乗り越えていく苹果達遺族の話と主犯の子供たちである晶馬達の話を幾原監督風にアレンジしていくのかなぁ・・・?
あくまで私的な考えですが・・・こういう目線でアニメを見るとまた違った見方がありそうですね!
いずれにしても『これまで誰も見たことがないような作品を目指す』といわれているほどの意欲作ですし・・・
今後の展開も期待してます!
このアニメの『行き着く先』をさらに見届けたくなりました!
ではまた!
おまけ
その目線でいくとそして以前ご紹介しました『試運転マニュアル』ですが・・・
そこに『運命日記』と『生存戦略』の関連性について書かれている内容もリンクしてくるかな?
この本はこの作品を見るのに重要なアイテムのようです!
で、前回もご紹介しましたが、そこには『運命』と『生存戦略』について書かれていて・・・
運命 : 本人の意思には関係なく、その人生を左右する『超自然的な力』
生存戦略 : 一般的に生命の進化の過程で身に付けた『生き抜くための術』
となっていて一見相反するようにも見えますが・・・
共通点としては『あらかじめ決められた抗いがたい力』ということのようです
ここでこの件についていろいろ考察しますが・・・
高倉家と苹果は『運命』を違う解釈で捉えていて・・・
高倉家 : 『運命』は陽毬の命を奪ってしまう憎いもの
苹果 : 『運命』は幸せになるための絶対必要なもの
という風に同じ『運命』でも捕らえる人によってはぜんぜん価値が変わってしまいます・・・
『運命』は全てにおいて平等ではないですからね・・・
そんな中で『この4人が出会った理由』は『事件の関連性』と分かりましたが・・・
『ピングドラムを手にいれろ』といわれる理由が何かですが・・・まだ分かりません・・・
今後も考察していたいと思います!
『オリジナル作品』って先が見えない面白さがあるのが魅力ですが・・・
それ以外にもこうして『視聴者に先の展開を考えさせる』ことで『視聴者の考えも進化させる』という魅力があるんじゃないかと思います!