晶馬が語る『加害者家族への罰』
僕は君に償うことなんか出来ないんだから・・・
僕にどうしろっていうんだよ?
百回・・・千回土下座しろって言うのか?
あぁ・・・それで気が済むならやってもいいさ!
でもそうじゃないんだろ?
その程度のことで・・・君は僕たちを許したりできないだろ?
僕たち家族が徹底的に不幸になってダメになるのを見届けるまで・・・干渉続けるんだろ?
みんなそうだった・・・みんな僕たちから離れていって・・・
僕たちは兄弟だけで生きるしかなくて・・・
もう僕たちは会わないほうがいいんだ!
さて、晶馬が語る『被害者家族の罰』から始まりましたが・・・
2011年7月放送開始アニメ『輪るピングドラム』第14話『嘘つき姫』レビュー♪
早速レビューですが、苹果がメールをしても返事をくれない晶馬に会いに行きますが・・・
冒頭の言葉のように晶馬は苹果が干渉してくるのは『加害者家族』への罰だと思い苹果を拒絶します・・・
晶馬の言葉から『あの事件』以降、今までかなりの数の悲しい出来事を経験をしてきたのがわかります・・・辛いですね・・・
冠葉はそのころ陽毬を助けるための金を『闇組織の依頼』を受けることで賄っているようですで・・・
それを見た真砂子が『自分が工面するのでそれを使え』といっても拒否する冠葉・・・マズイ方向に進んでますね・・・
確かに真砂子は冠葉のストーカーであることは否めないですが・・・資産家の真砂子には借りを作りたくないようですね・・・
さて晶馬に拒絶されて傷心の苹果ですが・・・
ゆりと出会い2人きりで温泉に行くことに!
悲しい思いはお湯で流すのが一番と語るゆり・・・優しいです・・・
しかしここから急展開し・・・
媚薬(?)入りの飲み物を飲ませたゆりは苹果と一夜を過ごすことに!
ゆりは百合だったんですね・・・
そしてゆりが苹果を選んだ理由は・・・
『苹果の姉の桃香』がゆりの本性を見ても美しいと言ってくれた唯一の『運命の女性』だったそうです・・・
だから既にいない桃香の代わりに妹の苹果・・・
しかも『運命日記』の半分を所有するのがゆりであることも判明!
ゆりも運命日記を見て行動しているようです・・・
いろいろなことが関連してきました・・・
さて今回はここで終わりですがゆりの本性が語られましたね・・・
ゆりが大きく関わってくるのか・・・面白くなってきましたね!
そして今回の件で苹果と晶馬の関係がどうなっていくのかも気になります!
あとこれも前回書きましたが以前幾原監督がインタビューで語っていましたが『12年ぶりの新作』を作るにあたりとしては『サブテーマ』がり・・・
娯楽作品ですし、基本的には純粋にキャラクターを楽しんでもらいたいと思ってます
その上でサブテーマとして『自分がなぜこの作品を作ろうと思ったか?』ということですよね
ちょっとだけ言うと『自分の世代』と『この作品の主人公』のような十代半ばの子供達とは『断絶』があると感じているんです
それが何かを明らかにした上で『お互いをつなぐ希望になるような作品』にしたいと思ってます
最終的に上手くいくかわかりませんが、自分がこの作品を作る理由はまさにそこにあります
とのことで『幾原監督世代と若い世代との融合』がこの作品のサブテーマとしてあるようですが・・・
私的な想定では今の高校生以下にはほぼ記憶がないであろう16年前に起きたこうした『テロ事件』を知ってもらい風化させないことと・・・
それを乗り越えていく苹果達遺族の話と主犯の子供たちである晶馬達の話を幾原監督風にアレンジしていく感じになりそうですね
こういう目線でアニメを見るとまた違った見方がありそうです
いずれにしても『これまで誰も見たことがないような作品を目指す』といわれているほどの意欲作ですし・・・
今後の展開も期待してます!
このアニメの『行き着く先』をさらに見届けたくなりました!
ではまた!
おまけ
その目線でいくとそして以前ご紹介しました『試運転マニュアル』ですが・・・
そこに『運命日記』と『生存戦略』の関連性について書かれている内容もリンクしてくるかな?
この本はこの作品を見るのに重要なアイテムのようです!
で、前回もご紹介しましたが、そこには『運命』と『生存戦略』について書かれていて・・・
運命 : 本人の意思には関係なく、その人生を左右する『超自然的な力』
生存戦略 : 一般的に生命の進化の過程で身に付けた『生き抜くための術』
となっていて一見相反するようにも見えますが・・・
共通点としては『あらかじめ決められた抗いがたい力』ということのようです
ここでこの件についていろいろ考察しますが・・・
高倉家と苹果は『運命』を違う解釈で捉えていて・・・
高倉家 : 『運命』は陽毬の命を奪ってしまう憎いもの
苹果 : 『運命』は幸せになるための絶対必要なもの
という風に同じ『運命』でも捕らえる人によってはぜんぜん価値が変わってしまいます・・・
『運命』は全てにおいて平等ではないですからね・・・
そんな中で『この4人が出会った理由』は『事件の関連性』と分かりましたが・・・
今回渡瀬も語っていた『ピングドラム』が何かですが・・・まだ分かりません・・・
今後も考察していたいと思います!
『オリジナル作品』って先が見えない面白さがあるのが魅力ですが・・・
それ以外にもこうして『視聴者に先の展開を考えさせる』ことで『視聴者の考えも進化させる』という魅力があるんじゃないかと思います!