先ほど『ラブライブ!サンシャイン!!』1話が放送開始されましたが、今回は『マーケティング目線』でお話します
まずラブライブ!ですが、オリジナル作品ならではの『爆発力』と、ライブチケット『優先予約権』付きのBDの恩恵により爆発的にBDの売り上げが伸びました
以前さいたまスーパーアリーナでのライブでは大雪で『信者力』が試される状況がありましたが大勢のファンが来ていましたし、それだけライブに魅力があるということとスタッフも実感したと思います
しかし、マーケットの世界では『ライフサイクル』が存在し、今後も成長するため、どこかで新しい展開を見せる必要が出てきたため、今回『ラブライブ!サンシャイン!!』として新シリーズを打ち出しました
ライフサイクルとは『現在コンテンツの成長曲線がどの位置にいるのか?』を確認し、今後の展開を考えていくとうことです!
そうすれば客観的にビジネスの流れを見ることが出来ます
さてその『ライフサイクル』ですが4つの分類があり…
図で表すと下記のようになるのですが…
1.導入期
市場 : 小さい
売上・利益率 : 小さい
強豪 : ほとんどいない
マーケティング目標 : 市場の拡大
マーケティングの重点 : 製品認知
2.成長期
市場 : 急成長
売上・利益率 : ピーク
強豪 : 増加
マーケティング目標 : 市場浸透
マーケティングの重点 : ブランド
3.成熟期
市場 : 低成長(限られた市場の取り合い)
売上・利益率 : 維持or低下
強豪 : 多い(各社特徴を持った競争)
マーケティング目標 : シェア維持
マーケティングの重点 : 差別化
4.衰退期
市場 : 低下
売上・利益率 : 低下
強豪 : 減少
マーケティング目標 : 生産性の確保
マーケティングの重点 : ライン縮小・マニア確保
そのため、『ラブライブ!』が衰退期に入る前に、新しい成長曲線を描くために、ラブライブ!で得た収益を『再投資』しているのが『ラブライブ!サンシャイン!!』1話から見れたのですが…
それは1話から『作監2名・ライブパート作監4名・総作監2名・総作監協力1名』という積極的な人的資材の投資を見て思いました
『ラブライブ!』で成功したからこその陣容になっているのが見えますし、そうでなければ1話からこれだけの陣容は揃えられません
そして作品は『鮮度』が大事なので『コンテンツ人気があるうちに新シリーズを作る』という戦略で来ていますが…
果たしてμ'sの熱狂的なファンが、Aqoursに乗り換えて同じように熱狂的に応援するのか、ラブライブ!が成功したが故の悩みも抱えているとも言えます
今まで応援していたグループと別のグループを応援させられるか、そこが今回のビジネスモデルの肝になりそうです
そうした意味でも、今後『ラブライブ!』というコンテンツが成長していくのか衰退していくのか、費用対効果があるのかないのか、全てはこの新シリーズにかかっているといっても過言ではないですし…
『ラブライブ!』よりBDの売り上げが落ちるといろいろと騒がしくなりそうな作品でもありますし、興味深いです
ではまた
おまけ
あとライブの件で言いますと、以前音楽とライブについてのお話しましたが、雑誌『PRESIDENT(2013年2月18日号)』の記事で・・・
音楽業界では右肩下がりの音楽ソフト(CD等)市場とは逆に、コンサート事業の売り上げが2004年の900億円に対し、11年には1600億円と上がり続けているとの記事がありました
CDが売れずに『音楽不況』と言われていますが、その分『ライブ』の価値が上がってきているのがこの記事でよく分かります
実際Mr.Tも『アニサマ』などのアニソンライブに行きますが・・・
ライブは出演者とファンが一緒に盛り上がれるのがいいです
そして『参加したからこそ聞ける音楽』があるのも魅力だと思ってます
あと以前、日本を代表するアーティストの『坂本龍一』さんが『デジタル音楽時代だからこそライブの存在価値が増す』と記事で言っていたのを思い出しました!
坂本さんが記事で言われているのが
『シャカシャカした携帯電話の音楽と、ライブで聴く生音は別物。一回聴けば分かる』
『録音した音楽は、どうやっても生を越えることはできない』
と言われていますが納得ですし、やっぱりライブで聴く音楽はCD音源での曲以上の素晴らしさがあります
だからこそ『デジタル全盛』でも『本当の音』を求めて皆がライブに参加したくなるんだと思いますし、今後もライブチケット優先予約のBDの販売は伸びていくと思いました
リンク集
Mr.Tのツイッター
連続小説「Rush In!」
麻枝さん&「Angel Beats!」関連
Liaさん関連