己の定め
人は誰も、定めを持って生まれてくる
遅いも早いも無い
己が定めに気づくか、気づかぬか、
見ておるぞ、怠るな!
さて、信繁と信幸が『生まれてくるのが遅かったのか』と、太平の世でなすべきことについて悩む際に…
病に伏せていた昌幸の母のとりが遺言として『己の定めを成す意味』について語るシーンは胸に響きました…
三谷脚本らしい『気づき』の言葉でした
今回は朝鮮出兵が描かれましたが、太平の世で『新しい戦』を求めるのは秀吉らしい考え方でした
武士に『戦う場所』を与えなければ、不満が噴出し内紛が起きかねないですので、そういう意味でも頭の切れる人物です
海外進出はあくまで口実で、豊臣家の国内安泰を第一に考えての策略です
そして朝鮮出兵により真田家も親子3人揃う機会も生まれ、加藤清正の宴会や秀吉の余興に付き合うなど仲良い姿が描かれ…
最後は秀吉の許しを得て、昌幸の母のとりの最期を看取りに上田に戻り家族での時間を過ごします
ここが真田家親子3人、並びに家族が仲良くできている最後のシーンかと思うと感慨深いですね…
その頃、秀吉は茶々が再び自分の子供を身籠ったことを知り大喜びでした
秀吉は茶々との最初の子供を早逝させましたが、茶々に再び身籠ったことで、秀吉の『息子への家督相続の想い』は加速します
秀次に関白を譲りましたが、これが不運の始まりですね
秀吉57歳…頑張りましたね…
そして信繁は将来正室となる春との初対面もありました
春役は松岡茉優さんですが、若いながら演技力のある女優さんですので今後が楽しみです
松岡茉優さんはフジテレビの『問題のあるレストラン』で『泣きながら料理を作るシーン』など、とても19歳とは思えない表現力でしたし、そういう意味でも期待したいです
そんな26話でしたが、とりが死去するとともに、信繁の正室となる春と対面するなど、関が原に向けた動きがいろいろありましたし…
今後どんなキャストの方々が出てくるのかも含め期待しています
来週以降も楽しみです
ではまた!
おまけ
さて、今回は先日訪問した上田城の感想です
JR上田駅から歩いて10分ほどで上田城跡公園に到着しましたが、思ったより駅から近くてビックリしました
そして敷地内に入ると城門がどっしりと構えてありましたが、ここが徳川の大軍を2度も撃退した上田城なんですね
城門の前には立て看板が立っていて『真田石』の解説がありました
真田信之(信幸)が松代に移封される際に、父昌幸の形見として持ち出そうとしたところビクともしなかったという堅牢な石です
こういう伝承があることからも、真田家がこの地に根差していたことを物語っていますね
ちなみに徳川家康の命により天守閣などが破却されてしまっているため、櫓や門しか残っておらず、城内には真田神社があるだけになっていました
それだけ家康にとってみたら『憎悪の象徴』みたいな城だったんだなぁ…と思わずにはいられませんでした
城跡というと、何もない草地か、しっかりと天守閣が残っているかを思い浮かべますが、上田城は櫓や門だけになっているんですね
ちなみに櫓の中に入ることができ、中から外をみるとこんな感じです
櫓から新幹線方面をみるとこんな感じで…
周りを山々が囲っていて、信州らしい風景でした
自費で作ったとはいえ、さぞ家康の大軍も攻めずらかったでしょう
城にかかる橋から堀を見ると、緑が茂っていて自然を感じます
堀には水が張ってあり、その先には山々が連なっていて綺麗な風景でした
こういう形で上田城が成り立っているのを実際に見て感じることができてよかったです
ちなみに隣接した施設では『真田丸大河ドラマ館』が開催されていました
真田丸のテーマパークのようになっていて、観光客の方々も大勢来ていました
中にはセットや衣装、スタッフやキャストの皆さんのコメントやサインなどが飾ってあり、真田丸ファンにとってはたまらない施設です
ちなみに写真撮影は1か所を除きNGですが、その1か所の特注甲冑のところだけOKでしたので撮ってきました
真田丸の資料では絵コンテもありましたが、アニメの絵コンテみたいにしっかりと絵が描かれていて面白かったです
そんな感じで上田城を見てきましたが、また時間があるときにじっくり見たいと思いました
そして上田城のいたるところに『真田十勇士』の名前が出ていましたが、大河ドラマではどんなメンバーが真田十勇士を演じるのかそれも楽しみです
映像では冬の雪景色の上田城もあって綺麗でしたし、季節によってさまざまな姿を見せる上田城に、是非とも真田丸ファンは行ってみてください