運命を切り開く者達
確かに浪人衆に、まとまりは無い
だがそれは、各々が自分の行く末に望みを持っているからこそ
あの者達は、今の境遇から這い上がろうとして、ここに集った
無理やり駆り出された徳川の兵達とは、そこが違う
この戦…十分勝てる!
さて、豊臣方の兵力10万人を当初1人の総大将でまとめるはずが、軍議により真田幸村、明石全登、後藤又兵衛、長宗我部盛親、毛利勝永ら五人衆で取りまとめる流れがある中で…
軍議が活発なことで『まとまりがない』という話がある一方、幸村がそれは『望みがあるからこそ』とポジティブにとらえるシーンはいろいろ考えさせられる話でした
現代の会社でもそうですが、やりがいがあるからこそ意見も活発化しますし、逆にやらされ仕事ではモチベーションが下がりますし、そういう部分はよくわかる例えでした
ちなみに今回から幸村は父の昌幸が着ていた熊の羽織を着て軍議に出ていますが、浪人衆で軍事に明るいのが幸村と数えるほどしかいない状況も今までない経験ですし…
この軍議の時に、幸村は初めて父の立場が分かったんじゃないかと感じました
42話目にしてやっと幸村が『主人公』らしくなってきましたね
そして大坂方は『浪人の寄せ集め』という風にナメている徳川軍と、浪人だからこその『境遇を変えたい』という強い思いを感じた幸村の手ごたえが今回よくわかりました
そういう意味では浪人が中心の豊臣軍に徳川方が油断があったのもうなずけます
そしてそこに幸村の勝機があったんですね
あと、軍議で何でも『後回し』にしようとする大野治長は、いかにも自分で決められない役人っぽくてツボでした(笑)
石田三成を見た後に大野治長を見ると、いかに三成が優秀だったかがわかりますね…
こういう人が進行役だと苦労するんですよね…
そんな42話でしたが、とうとう幸村が表舞台に出てきましたし…
ここから大坂の陣で信繁が華々しく果てるまでの期間をどう描くのかも含め期待しています
来週以降も楽しみです
ではまた!
おまけ
さて、ここからは上田城についてす
JR上田駅から歩いて10分ほどで上田城跡公園に到着しましたが、思ったより駅から近くてビックリしました
そして敷地内に入ると城門がどっしりと構えてありましたが、ここが徳川の大軍を2度も撃退した上田城なんですね
城門の前には立て看板が立っていて『真田石』の解説がありました
真田信之(信幸)が松代に移封される際に、父昌幸の形見として持ち出そうとしたところビクともしなかったという堅牢な石です
こういう伝承があることからも、真田家がこの地に根差していたことを物語っていますね
ちなみに徳川家康の命により天守閣などが破却されてしまっているため、櫓や門しか残っておらず、城内には真田神社があるだけになっていました
それだけ家康にとってみたら『憎悪の象徴』みたいな城だったんだなぁ…と思わずにはいられませんでした
城跡というと、何もない草地か、しっかりと天守閣が残っているかを思い浮かべますが、上田城は櫓や門だけになっているんですね
ちなみに櫓の中に入ることができ、中から外をみるとこんな感じです
櫓から新幹線方面をみるとこんな感じで…
周りを山々が囲っていて、信州らしい風景でした
自費で作ったとはいえ、さぞ家康の大軍も攻めずらかったでしょう
城にかかる橋から堀を見ると、緑が茂っていて自然を感じます
堀には水が張ってあり、その先には山々が連なっていて綺麗な風景でした
こういう形で上田城が成り立っているのを実際に見て感じることができてよかったです
ちなみに隣接した施設では『真田丸大河ドラマ館』が開催されていました
真田丸のテーマパークのようになっていて、観光客の方々も大勢来ていました
中にはセットや衣装、スタッフやキャストの皆さんのコメントやサインなどが飾ってあり、真田丸ファンにとってはたまらない施設です
ちなみに写真撮影は1か所を除きNGですが、その1か所の特注甲冑のところだけOKでしたので撮ってきました
真田丸の資料では絵コンテもありましたが、アニメの絵コンテみたいにしっかりと絵が描かれていて面白かったです
そんな感じで上田城を見てきましたが、また時間があるときにじっくり見たいと思いました
そして上田城のいたるところに『真田十勇士』の名前が出ていましたが、大河ドラマではどんなメンバーが真田十勇士を演じるのかそれも楽しみです
映像では冬の雪景色の上田城もあって綺麗でしたし、季節によってさまざまな姿を見せる上田城に、是非とも真田丸ファンは行ってみてください