今回は『けものフレンズ』のお話ですが、昨日最終回を迎えた後、公式HPにて新作映像制作決定が発表されました!
アニメ放送開始当時はほとんど話題になりませんでしたが、終盤に向かうにつれて爆発的な人気が出てYahooトップページを飾るなど、奇跡的な大ヒットとなったことが、続編の話に繋がったようですね
しかも最終話の上映会が決定するなど、イベントも増えそうですし、アニメ放送前にゲームが終了するなどコンテンツとしてはほぼ終局に向かう予定だった作品が、アニメで息を吹き返すのは面白いですね
さてここで、何故これだけの大ヒットが誕生したのかを『3つの理由』で考察したいと思いますが…
Mr.Tが考える『3つの理由』は…
1.ターゲットは大人が持つ『童心』
2.登場キャラが『純粋』
3.ワザと粗さを残す『演出』
が今回のキーポイントだと思いました
それぞれの理由をMr.Tの考察で読み解きます
理由1.ターゲットは大人が持つ『童心』
制作開始当初『子供でも楽しめる作品』というコンセプトとなり、たつき監督は悩んだそうですが…
『子供向け≠子供』ではなく、『子供向け=大人が持つ童心』という発想で作品を作っていったというのは面白かったです
EDの寂れた遊園地もそうですが、どこか『ノスタルジー』を感じますし、何より動物園は大人の誰もが『子供の時に遊びに行ってワクワクした思い出』を持っているはずで、そういう意味では『童心の共感性』を持たせるのに非常に良い題材になったようです
実は子供向けというのは一番『難しい』ですし、宮崎駿監督など、かなりの経験を積んだ人でないとアニメ化できないですし…
そういう意味では『たつき監督の着想』が良かったんだと思います
なので見た目は子供向けですが、大人でも楽しめる作品になっています
理由2.登場キャラが『純粋』
たつき監督インタビューで『正直者がバカを見ない世界』と言われていますが、サーバルを含め、とにかく肯定的なセリフが多くて心が癒されるんですよね…
特に、現実世界では裏表があって精神的に疲れる状況があるので『可愛いキャラと肯定的なセリフ』により多くの大人が精神的に救われたと感じます
サーバルの『たーのしー!』『すごーい!』という言葉は一見幼稚に見えますが、肯定的な言葉は聞いていてモチベーションの上がる言葉ですし、そういう部分もこの作品の良さだと思いました
理由3.ワザと粗さを残す『演出』
たつき監督がインタビューで『もし制作で自由が効かない環境だったら、汚い水をろ過して綺麗にするように、作品の面白い部分が製作途中で削ぎ落される形になったかもしれないけれど、この作品では気心の知れたスタッフで自由に制作できたことで良い意味での「粗さ」を残すことができた』と言っていましたが…
たつき監督が『面白い』と考える演出が残る形になったのも、この作品が制作の自由度が高く他作品とは一線を画す作品だったからだと思いました
1話を見た時に、ろ過されていない水を飲んで『不味い水だな』と思うように、多くの視聴者は『作品の独特な展開』に戸惑いますが、その後見返すと『不味い部分もあるけど、それ以上にほかの作品にはない「うま味」がある作品だな』とわかるような内容になっているというのも、11,12話の爆発的な人気につながる下地になってました
以上3つのキーワードで考察しましたが、いずれにしても多くの大人を満足させた希少な作品ですし…
まだ見ていない方は歴史の証人になれますので、ぜひとも見てほしいと思います
ではまた!
おまけ
BD1巻に付いてくる『たつき監督インタビュー』は非常に見ごたえがありましたし…
他にも世界観が描かれた内容も載っていましたが新事実が分かる内容になっていて本当に面白いです
次の展開は2期や劇場版などが考えられますが、ガルパンのように定期的にイベントをして多くのファンを楽しませてほしいです
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